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職員紹介Members
舞台芸術が心の栄養として
あり続けるために
- オペラS・Aさん
- 2021年4月入社
出身学部:文学部
(2024年掲載)
Question.01新国立劇場運営財団を志望した理由を
教えてください
幼少期からバレエとピアノを習っており、舞台芸術に馴染みはありましたが、大切な趣味として残しておきたかったため、それを仕事にするということは考えていませんでした。銀行から不動産、メーカー等々、様々な職種の説明会に足を運びましたが、なかなかしっくり来るものに巡り会えず、一度原点に立ち返り自分が本当に好きなものはと自問した時に、舞台芸術以外ないことに気が付きました。コロナ禍だったこともあり、安心して長く働ける場所を希望していたことも相まって、新国立劇場の募集を見つけてすぐに応募を決めました。
Question.02現在はどのような仕事をしていますか。
やりがいを感じることは?
オペラ制作には、稽古から本番にかけてのスケジュール調整、出演者のケア、お客様や報道機関に向けての情報発信等、様々な業務を行っている方がいますが、私は主に出演者及びスタッフの方の契約業務、オペラ公演に係る予算と実績管理、招聘歌手の入国手続きを行っております。数年先の演目の出演契約を行いながら、稽古中の招聘歌手の生活面のケアをしつつ、終了した公演の支払い手続きを行うというように、幅広い期間の演目を対象に業務を行えるのは魅力の一つだと思います。
Question.03これまでで一番印象に残っている
仕事上のエピソード、苦労話などが
あれば教えてください。
事務仕事が多く、自分の業務が公演を成功させることに直接的に関与しているのか、時に見失ってしまうことがあります。それでも、実際にカーテンコールでお客様の拍手や声援を耳にし、それに応える出演者の笑顔を見た時は、何ものにも代え難い幸せな気持ちでいっぱいになります。微力ながら私も公演を作り上げる一員となれていることへ嬉しさとともに、もっと劇場を熱気溢れる場所にできるよう頑張らなくてはと身の引き締まる思いが一気に押し寄せます。
Question.04職員から見て、運営財団とはどのような
職場ですか?
人数が少なく比較的アットホームではありますが、公私の区別はしっかりしている職場です。職員に共通しているのは、皆さん何らかのかたちで、舞台芸術への並々ならぬ情熱をお持ちであるということです。ゆえに、様々な視点から舞台にまつわるお話を聞くことができ、刺激的な毎日を過ごせています。また、財団の制度としては福利厚生や休暇の取得制度まで十分整っているので、安心して業務に集中できる環境だと感じます。
Question.05どんな学生時代でしたか?
部活動に習い事、学校行事にアルバイトと、毎日忙しなくも充実した日々を送っていました。大学ではドイツ文学を学ぶ傍ら、クリエイティブダンスサークルに所属し、全国各地で開催される大会や大ホールでの自主公演に向けてストーリー性を重視した作品づくりと公演づくりに注力していました。また、少しでも空き時間ができた時には、友人たちと劇場に行き当日券や学割を駆使して、ミュージカルやバレエを観劇していました。
Question.06今後の目標、取り組みたい仕事などを
教えてください
今後様々な部署を経験していく中で、物事をより多角的に、より冷静に判断できる力を養いつつ、経験を重ねても作品を観た時の素直な感想と感覚は新鮮なまま持ち続けたいです。そして舞台芸術の世界への入口を広げるとともに、新国立劇場にいらしていただいたお客様に100%「また来たい」と思っていただける場所になるよう、日々の業務に誠実に取り組みたいです。
1日のスケジュールSchedule
- 9:30
- 出勤・メールチェック
- 10:00
- 時差で夜中に海外から届いたメールに対応・招聘歌手の契約書作成
- 11:00
- オペラミーティング:オペラ制作内でそれぞれの担当についての情報共有を行います
- 13:00
- 昼食
- 14:00
- 邦人歌手及びスタッフの契約条件の確認・共有
- 16:30
- 終了した公演の支払手続き
- 18:15
- 退勤
運営財団を志望する皆さんへ
かつての私がそうであったように、“好きなことを仕事にする”ということに不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれませんが、「好き」の気持ちに勝る原動力はありません。一日のほとんどの時間を費やす場所だからこそ、自分が一番心躍る場所にぜひ挑戦してみてください。私も数年前にこの採用サイトを読みながら、胸を高鳴らせていた一人です。舞台への情熱を持った方と一緒に仕事ができる日を心待ちにしています。