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新国立劇場ギャラリースペースにおいて「初台アート・ロフト」という名のもと

空間全体をアートとしてクリエーションすると同時に、

文化資産である衣裳の修繕・保存にも力を入れています。

かけがえのない職人技術を紹介する「いま、ここ」シリーズや、

ギャラリー主催で文化を発信する「ボトルメール」シリーズなど、

新たな切り口から文化芸術を捉えなおし、その発信基地になるべく変身中です。

開催中の展示

舞台衣裳展示
2023 年 『奇想空間 ―進化し続ける遊び心―』展
-A Fantastical World of Creatures and Plants-

会期:2023年10月1日~2024年2月下旬まで

会場:1階メインエントランスホールおよび、2・3階ギャラリー

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―光と音、遊びの世界、秋冬太陽の祭り―

時空を超えた人生の旅を構想する屋根裏部屋「初台アート・ロフト」。アート作品である舞台衣裳に光を当て、新たな物語を創造します。アート作品である舞台衣裳に光を当て、新たな物語を創造します。2019年にスタートした「初台アート・ロフト」は、「ファンタジー展」「パラード展」「生命の木展」「神話への旅展」「想像力と技-素材と型-展」「時空をこえて展」など様々な切り口から舞台衣裳の展示を実施してきました。今回は、『奇想空間展』と題し、衣裳を通じて、総合芸術である舞台に関わる人々がこれまでに創り上げてきた非日常な世界に迫ります。

19世紀半ばに万国博覧会がもたらした影響で、異国ブームが沸き起こりました。世界文化交流は各国にとって文化、産業開発に画期的な出来事であり、西は東に魅了され、東は西に魅了され、未来につなぐ新しい文化、産業が創り上げられました。今回の展示では、オペラ『蝶々夫人』(1998年初演) 、『夕鶴』(2000年初演)、『紫苑物語』(2019年初演)、バレエ『梵鐘の聲』(1998年初演) 、『くるみ割り人形』(1998年初演)、 『ラ・バヤデール』(2000年初演)、 『アラジン』(2008年初演)、 『パゴダの王子』(2011年初演)の衣裳を通じて、東洋や日本の奇異な想像が反映された世界観と、インスタレーションによる秋・冬まつりのような賑やかな奇想空間を存分にお楽しみいただけます。また、主催公演の衣裳に加え、今回は長門美保歌劇団よりオペラ『蝶々夫人』(1946年初演)の衣裳が展示されるのも大きな見どころの一つです。

今回の展示では、モザイクに見立てたインスタレーションが展示空間に散りばめられており、各ブースの作品をイメージした空間アートを創り出しています。衣裳やキャラクターのみならず、空間デザインにも表情をそえるアートの世界にもご注目ください。また、実際の衣裳やオブジェと併せて、今回も約200枚以上の展示作品の写真を展示パネルにてご紹介いたします。カメラのフィルターを通して表現された世界も併せてお楽しみください。