ここから本文になります。
職員紹介Members
お客さまの心に残る作品の創造を
支えていきます
- 照明課M・Sさん
- 2018年1月入社
出身学部:芸術専門課程
放送・映画科(舞台スタッフコース)
(2025年掲載)

Question.01新国立劇場運営財団を志望した理由を
教えてください
通っていた専門学校を卒業後、数年ほど同校で後輩の育成にあたっておりました。任期のある仕事だったこともあり次へのステップアップを考えていた際に、恩師より職員募集のお話を伺い、こんなチャンスは二度と無い!と思い新国立劇場を志しました。
元々もの作りが好きで現代舞台芸術を創造する現場で働きたい思いもあったので、断続的にオペラやバレエを上演し、かつそれらを運営している組織は新国立劇場しかないと知り、ここしかないと決めました。
Question.02現在はどのような仕事をしていますか。
やりがいを感じることは?

照明オペレーターとして現場に出て業務を行ったり、貸劇場公演での劇場管理などを行ったりします。他にも照明設備の改修や機材更新についての検討・書類作成や、課内で必要となる消耗品や機材修理など金銭的な部分の管理も行っています。現場に出て公演を行うと目の前でお客さまの反応を見られるので、仕込みから稽古期間を経て初日が開けるとそれがとても楽しくやりがいを感じます。
Question.03これまでで一番印象に残っている
仕事上のエピソード、苦労話などが
あれば教えてください。
2023年に「エンジェルス・イン・アメリカ」という演劇公演に公演チーフとしてつきました。その作品は2部構成で公演時間も長かった為、チーフが2人、他照明スタッフも2組体制で行われました。通常1人のチーフがプランナーや他スタッフとのやり取りを行いますが、日々メンバーの入れ替えがあったのでお互いの状況の把握や引き継ぎがとても大変でした。また、この期間中、私が妊娠していたため行動に制限があり、周りの照明チームやスタッフの皆さまに非常に沢山のサポートをしていただき、無事に本公演を終えることが出来ました。
Question.04職員から見て、運営財団とはどのような
職場ですか?
作品の伝統的な部分も守りつつ、時にはあっと驚くような新しい演出が見られ、高校生のためのオペラ鑑賞教室や18歳以下の無料招待など、多くの世代の方に楽しんでもらえるよう繋がりを大切にしている劇場だと思います。
そして子育て支援にも積極的に取り組んでいるため、現在子育て中の私も長く働いていきたいと思える職場です。
Question.05どんな学生時代でしたか?
放送関係がメインとなる学科の中の舞台スタッフコースの学生だったので先輩や同期が非常に少なく、卒業公演では先輩後輩関係なく参加し、朝から夜までみっちり公演に取り組んでいました。高校演劇のサポートも行っていたので、地区大会やサマーフェスティバルにも参加していました。また、いろいろな現場にインターンとして参加させてもらえたので、学生の間からプロの方々に混じり沢山の経験を積ませていただけました。
Question.06今後の目標、取り組みたい仕事などを
教えてください
技術部照明課に所属する人間として大事な業務の一つにコーディネーターという業務があります。シーズン中に複数の演目を数日ごとに変えながら上演するレパートリーシステムを採用する当劇場ではオペラやバレエの再演も多く、初演の明かりをコーディネーターが忠実に再現する必要があります。そして海外からの照明プランナーも多く、その仲介役として重要な役割を担っています。まだまだ勉強中の身ですので再演を2作品ほどしか経験していませんが、今後も多くの作品に携わり、新作のコーディネーターもこなせるようになりたいです。
1日のスケジュールSchedule
- 9:45
- 出社
メールの確認など
- 10:00
- 劇場入り
調光卓や機材へ電源投入し点灯チェック
- 11:00
- 休憩
- 12:00
- 開場前の最終チェック
暗転の確認や照明の最終確認をして開場明かりへ
- 12:30
- 客席開場
- 13:00
- 開演
調光卓にて本番オペレート
(ポジションによりオペレート内容は異なります)
- 16:30
- 終演
小休憩を取り、公演資料を残すためのデータ取り作業
- 17:50
- 調光卓や照明機材の電源を落とし終了作業
- 18:00
- 劇場での作業終了
事務所へ戻り公演資料の作成や設備改修や機材更新に向けた書類作成・打ち合わせなど
- 18:45
- 退勤
- 公演内容や公演時間により勤務時間は変動します。早番・遅番などで対応したり連続勤務にならないようシフトを組んだりして長時間労働になる事を抑えられるよう工夫して対応しています。
運営財団を志望する皆さんへ

まもなく開場30周年を迎える新国立劇場、その開場当時のスタッフもまだまだ多くいる中で、私たちはその次世代と言われています。当時の思いを受け継ぎつつ新しい新国立劇場へ繋ぎ、今後も長く親しんでもらえるよう守っていきたいと思っています。そんな思いを持った皆さんと共に働ける日をお待ちしております。