演劇研修所ニュース

第18期生公演『ロミオとジュリエット』開幕まであと2週間!

1ヶ月以上稽古を行ってきた第18期生公演『ロミオとジュリエット』は、開幕まで残すところ2週間となりました。
演出の岡本健一さんとキャストによる芝居の稽古はもちろんのこと、舞台美術の調整や衣裳合わせ、照明・音響の打合せも進み、作品の全体像が浮かび上がってきています。

今回、稽古場に、演劇研修所の修了者をはじめ、関係者の見学を多く受け付けました。
稽古場の段階から観客の目線で見る人がいること、俳優としての先輩からの感想やアドバイスが聞けることは、研修生にとって大いに糧となったことでしょう。

公演にご期待くださっている皆様へ、写真家・細野晋司さんが撮影くださった稽古風景の写真、第11期修了・川澄透子さんがお寄せくださった文章をお届けします。

キャピュレット家とモンタギュー家の敵対関係がもたらす苦しさ、哀しさ、そしてその中にも強く存在する愛を描き出す、生々しくエネルギッシュな『ロミオとジュリエット』です。

上演時間は、約1時間45分を予定しております。(大幅に変更になる場合は、後日あらためてご案内いたします。正式な上演時間は開幕直前の表示をご確認ください。)


どんな作品になるか、公演当日までどうぞお楽しみに!

写真家・細野晋司さんより

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撮影:細野晋司

第11期修了・川澄透子さんより

キャピュレットとモンタギューという家柄であることがとてつもなく忌まわしく、そこに生きてる人間たちがどれほどがんじがらめになっているのか叩きつけられる『ロミオとジュリエット』だなと思いました。今までみてきた『ロミオとジュリエット』の中で、一番生々しく現実世界とリンクしている作りでとても面白かったです。私は最近、闇バイトや少年院での教育、トーヨコと呼ばれる場所に逃げてきてそこに溜まってしまう家出青少年たちの情報をよく見るのですが、彼らのことを思い出すくらいとても現実味を帯びた濃い表現でした

世界に苦しめられている人間をリアルに描ききる表現が私は好きでそういう作品を見ると苦しい感情にあてられてお腹が痛くなるのですが、今日はとってもおなかが痛くなりました!表現の中で人が苦しみ、あらがう感情をバチバチに感じると起こるこの体調不良が出たということは、めちゃめちゃ面白くなるんだろうなと本番が今からワクワクです!

ちゃんと役者が腹から想いを燃やしてやる演技はお客さんの心をグッとつかめるんだと今日の稽古を見ていて痛感しました。

シェイクスピアを見るのは高尚な人たちだけだと思っている若い人にも、純粋に面白いからぜひ観て!とおすすめしたいです。

本番までこの作品を作るすべての方々が健康に乗り切れることを祈っています。