演劇研修所ニュース
第18期生公演『ロミオとジュリエット』稽古スタート!
12月上演の第18期生公演『ロミオとジュリエット』 (12月7日(土)~ 12日(木))の稽古が始まっています!
原作の発表から400年以上が経つ現在も世界中でたびたび上演される不朽の名作『ロミオとジュリエット』。この名作に、エネルギー溢れる研修生たちが全身全霊で挑みます。演出は、新国立劇場シェイクスピア歴史劇シリーズにすべて出演し、当研修所の講師も務める岡本健一氏です。8月の朗読劇『風が吹くとき』で大きな評判となった第18期生と、俳優としても演出家としてもドラマを熟知する岡本氏との出会い、両者の化学反応にどうぞご期待ください。
稽古前の顔合わせには、出演者である第18期生と中西良介氏(第10期修了)、大西遵氏(第14期修了)に加え、演出を務める岡本健一氏、宮田慶子氏(演劇研修所長)、佐藤杏日花氏(音響)、岩男海史氏(衣裳・第10期修了)、田丸一宏氏(演出助手)が参加しました。
稽古を前に、演出の岡本健一氏や宮田慶子演劇研修所長らから激励の言葉がありました。
最初に新国の演劇研修所を知ったのは15年ぐらい前で、そこから少しずつ修了公演などを観たりしていました。8年前の10期生の時からは講師もやって、演劇には有名無名やキャリアは関係なくて、舞台上で存在が輝いてさえいればいい。なんてことも実感して、研修生を見て自分自身が学ぶことも結構多くて...。
研修所にいる時間が、役者としても一番充実して、一番すごい時間なんじゃないかって思う。演劇に関する様々な稽古内容を聞いていてもそうだし、とにかく教えてくれる人たちのレベルが非常に高い。これだけの講師の人たちがいて、3年間も学べて、自分の糧に出来たらそれは凄い俳優になるのではと思っているけど、修了者達はどうしているのだろう。
ここにいる間が、これからの演劇人生の中で一番台詞を喋るのかもしれないし、一番いい役を与えられているのかもしれない。仕事が来なかったら、台詞なんか言えない訳だから。最初に教えた10期生の時に、今ここでやれることとか出せることっていうのをいっぱい表現して、思ったことを言って、いい作品、いい時間を作り上げようと思ったけど、それは自分だけじゃなくて、一緒にやる人たちが、その時間をどういう風に生きてくれるのかということが大事だと感じました。
いい作品にしなきゃいけないのは当たり前だけど、それよりも、今自分たちがここで存在している意味、何でこの研修所に自分たちはいるのか、ここにいる人たちと一緒にこの舞台に立てるのかということがどういうことかを考えてもらい、その幸せを実感し、感謝の気持ちをベースに持つことが大切。
新国立劇場の舞台に出たいと言っても、簡単には出られない。出演者に選ばれるために、どうしたらいいのかと言ったら、いいお芝居、いい場面をみんなで創り続け、できるだけ沢山の人達に見てもらい、感動させるのが一番の近道。それを目指して続けていって欲しい。
公演は12月7日(土)~ 12月12日(木)まで、新国立劇場小劇場にて。
稽古場の模様は、X・FBから日々お届けいたします。是非お楽しみに!