演劇研修所ニュース

新国立劇場演劇芸術監督・小川絵梨子氏を講師に迎え、特別授業を実施

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▲小川絵梨子氏

11月中旬、新国立劇場演劇芸術監督・小川絵梨子氏を講師に迎え、第18期生(2年次)に特別授業をしていただきました。


授業は和やかな雰囲気で、役を演じるにあたっての疑問や台詞についての質問などに答えるかたちでスタートしました。


その後、小川氏が翻訳した戯曲を使用し、複数の小グループに分かれそれぞれが読み合います。
同じ戯曲の同じ場面を演じているにも関わらず、グループによって雰囲気が大きく異なります。

一区切りついたところで、研修生たち一人ひとりが戯曲を読んで体感したことを素直に自由に話します。

研修生たちの発言に対して小川氏から「勝手にクルクル言葉が出ていくと成功」「コントロールなしでエンジンが勝手にかかるとgood!」
「心が揺らぐことが芝居になる。役者の心が揺らぐからお客様の心も揺らぐ」といった応答がなされていました。
研修生も当授業で演技の本質について多くを学んだようです。

米国演劇界でも活躍し、近年も数多くの作品の翻訳や演出にあたっている氏ならではの非常に貴重で得難い授業となりました。

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小川絵梨子 OGAWA Eriko

2004年、ニューヨーク・アクターズスタジオ大学院演出部卒業。06~07年、平成17年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修生。
18年9月より新国立劇場の演劇芸術監督に就任。

近年の演出作品に、『おやすみ、お母さん』『管理人/THE CARETAKER』『ダディ』『ダウト~疑いについての寓話』

『検察側の証人』『ほんとうのハウンド警部』『作者を探す六人の登場人物』『じゃり』『ART』『死と乙女』『WILD』『熱帯樹』

『出口なし』『マクガワン・トリロジー』『FUN HOME』『The Beauty Queen of Leenane』『ローゼンクランツとギルデンスター

ンは死んだ』『CRIMES OF THE HEART ―心の罪―』『死の舞踏/令嬢ジュリー』『ユビュ王』『夜想曲集』『RED』『スポケーン

の左手』など。

新国立劇場では『レオポルトシュタット』『アンチポデス』『キネマの天地』『タージマハルの衛兵』『骨と十字架』『スカイライト』『1984』『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』『星ノ数ホド』『OPUS/作品』の演出のほか、『かもめ』『ウィンズロウ・

ボーイ』『東京ローズ』の翻訳も手がける。



今後も日々の研修の様子などをレポートしていく予定です。

皆様の温かいご支援、ご声援をお願いします。


日頃のこうした研修の成果をぜひ劇場でご覧ください。


▼次回演劇研修所公演

演劇研修所第17期生 修了公演
流れゆく時の中に―テネシー・ウィリアムズ一幕劇―「坊やのお馬」「踏みにじられたペチュニア事件」「ロング・グッドバイ」』

会場:新国立劇場・小劇場
公演日程:2024年2月6日(火)~ 11日(日・祝)

チケット料金(税込):A席3,850円 B席3,300円 Z席:1,650円 ※良席はお早めに!
チケット発売

 アトレ会員先行発売期間:発売中~11月29日(水)

 一般発売日:2023年12月1日(金)10:00~


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