演劇研修所ニュース
第17期生公演『君は即ち春を吸ひこんだのだ』が開幕しました
本日、新国立劇場演劇研修所第17期生公演『君は即ち春を吸ひこんだのだ』が開幕しました。
原田ゆう氏の手による本作は、「ごんぎつね」や「手袋を買いに」などの名作を生み出した新美南吉の最後の6年間を描いた戯曲で、
(公社)日本劇団協議会が主催する「日本の劇」戯曲賞2014で最優秀賞を受賞しました。
18歳の若さで「ごんぎつね」を執筆し作品発表の機会を得た新美南吉は、29歳の若さでこの世を去りながらも多くの名作を残しました。
文才と学問の才に恵まれながらも、生まれつきの身体の弱さから就職に恵まれなかった南吉。
そんな彼が家族の念願でもあった教師の職に就くところから物語は始まります。
畳屋を営む、物静かだがどこかひょうきんな父、口は悪いが愛情深い継母。
女だてらに外科医として大阪で開業を目指す、幼馴染のちゑ。
彼を慕う女生徒の初枝。理解者でもある友人の畑中。
ちゑの弟で、頼りなくも家族思いの文夫。
皆がそれぞれの思いを抱えて訪れる、南吉の住む離れを舞台に、人間模様が描き出されていきます。
この作品は演劇研修所としては、久しぶりの現代日本戯曲上演となります。
豊かで奥深い人物造形や瑞々しい台詞の数々に彩られた戯曲に、体当たりで真摯に向き合った17期生7名に、客席から熱い拍手が贈られました。
11月12日(日)の千秋楽まで、残り5公演となっております。
田中麻衣子の演出でお贈りする、温かく切ない世界をぜひ劇場でご覧ください。
皆様のご来場をお待ちしております!
11月7日(火)19:00
11月8日(水)19:00
11月9日(木)13:00
11月10日(金)19:00
11月11日(土)13:00
11月12日(日)13:00
◆会場:新国立劇場 小劇場
◆スタッフ
【作】原田ゆう
【演出】田中麻衣子
◆出演
飯田桃子 小林未来 佐々木優樹 田崎奏太 立川義幸 根岸美利 樋口圭佑
◆チケット(税込)
A席3,850円 B席3,300円 U25席(小学生~25歳)1,650円
Z席 1,650円(10%税込)
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