演劇研修所ニュース
第16期生修了公演『ブルーストッキングの女たち』 稽古スタート!
第16期生は、3年間の研修生活の締めくくりとして、宮本 研 作『ブルーストッキングの女たち』を修了公演として上演いたします。本日1月10日(火)、稽古がスタートしました!
稽古前の顔合わせには、修了生3名を含む出演者のほか、宮田慶子氏(演出・演劇研修所長)、三澤裕史氏(照明)、信澤祐介氏(音響)、草彅智文さん(第9期修了・演出助手)、川原清徳氏(舞台監督)、大野雅代氏(演出部)、五十嵐遥佳さん(第14期修了・プロンプ)に出席していただきました。
いよいよ稽古が本格的にスタートします。
3年前の春、緊急事態宣言が出る中、新入生だった皆さんに「しばらく授業はリモートで行います」と案内をしたところから、付き合いが始まったことを思い出しました。それから3年間、マスク生活を強いられる中、研修生活を頑張って来てくれたと思っています。 もし、マスクが邪魔をして、自分たちが発揮したい何かを出しきれていないことがあるとしたら、今回でクリアしていきましょう。思いのたけを全部込めて、悔いのないようにこの作品に全力をかけてください。
宮本研さんの本作は、大正元年から関東大震災の起こる大正12年までを舞台にしています。この12年間は、日本が近代化し、新しい世の中に生まれ変わろうとした時代で、そこで様々な軋轢や逆風が起きている中、「次の時代を見つけたい」と頑張って生きた、まだ20代の若者たちの話です。登場人物たちが何に対してもがいていたのか、自分たちにも重ね合わせて、その姿を生々しく舞台にのせることができたら、と思っています。
昨今の世の中は、混沌としています。ですが、本作に登場する実在の人々は、混沌とした世の中を他人事とせず、わが身のこととして考えた人たちです。私たちもそこを手本にして向き合っていくべきでしょう。 3年間の集大成として、頑張りましょう。
外はとても寒い日が続きますが、稽古場に入ると皆さんの熱量を感じます。
皆さんが良い作品を創るために日々取り組んでいること、励んでいることは、社会的機能のひとつとしての演劇を高めることに繋がります。これまで劇場に縁のなかった人にも、演劇の重要性を伝え、理解していただけるよう私も取り組んで参りますので、期待しております。
新国立劇場演劇研修所第16期生修了公演
『ブルーストッキングの女たち』
作:宮本 研
演出:宮田慶子
公演日程:2023年2月24日(金)~ 3月2日(木)
公演情報はこちらから
新国立劇場5階情報センターにて、宮本研 作品 特別コーナー設置中
『ブルーストッキングの女たち』公演に向け、新国立劇場5階の情報センター閲覧室内に、「宮本研 上演コレクション」の特別コーナーを設置しています!
これまで新国立劇場が上演してきた宮本研 作品の公演プログラムをはじめ、日本各地の劇団での公演資料もご覧いただけます。 ぜひお立ち寄りください。
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