演劇研修所ニュース

招聘講師Emma Bonniciさんの特別授業を実施しました

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2022年9月15日~30日の約2週間、イギリスよりEmma Bonniciさんをお招きし、第17期生(2年次)を中心に演劇研修生への特別授業をしていただきました。

2019年に上演した日英演劇アカデミー国際交流公演『怪物/The Monster』の際、マンチェスター・メトロポリタン大学演劇学校を招聘したご縁により、この度の特別授業が実現しました。

舞台俳優のための身体づくりと声のワークを中心としたEmmaさんの授業は、最初から最後まで動き続けます。研修生たちには刺激に満ち溢れた2週間となりました。

Emmaさんの授業は、研修生各人の身体の"硬さ"を取るため、膝や腰などを柔軟に使いながらのウォーミングアップから始まります。 「俳優のトレーニングに必要なことは、エネルギーの操作である」と、研修生同士がエネルギーの受け渡しをしたり、あるいは音楽を自由に感じて全身を使って自由に表現したりするワーク、好きな台詞を題材に自分の感情をむき出しにして声に乗せるエクササイズを日替わりで教えていただきました。

すべてが舞台上で存在感を持つ俳優、また意志を持つ俳優になるために必要な訓練です。さらに、チームとして俳優同士のコミュニケーションを取り合い、より良いアンサンブルを組むための練習時間もたくさんありました。

誰よりもエネルギッシュなEmmaさんとの濃密な2週間のプログラムを経て、研修生たちは自分自身の身体の使い方、集中力の持続など俳優にとって大切なことを体得することができました。

また、Emmaさんには試演会『燃ゆる暗闇にて』に出演する第16期生向けのワークショップでもご指導をいただきました。その模様はこちらからお読みください。

Emma Bonniciさんプロフィール

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俳優として、ポーランドで8年間活動。多数の賞を受賞し、国際的に有名なSong of the Goat TheatreとTeatr Zarでも活躍。
歌手としての活動は、俳優としての活動にも密接に関係しており、ポーランドでのパフォーマンスのなかでは、歌も表現のひとつとして取り入れていた。Fabien Prioville Dance Companyでは、シンガークリエイターとして参加しているほか、他のミュージシャンとともにコラボレーションも行っている。

Bral Schoolにて「声」を教え、マンチェスター・メトロポリタン大学の俳優の学士コースでは1年生に「アンサンブル」を教えている。ポーランドのフォーク・バンド「Sutari」はじめ、より技術的な側面を中心に、「声」だけでなく、音楽、ストーリーテリング、演劇について、プロのパフォーマーのためのワークショップや個人教授を実施している。
人生の様々な状況を通して、自分の「声」を見つけたり、自分自身とつながったり、声を使った仕事をしたい人々のためのプログラム「Voice as Life Practice」にも取り組み、TedXにて配信されている。

また、自身のグループであるSinging as Life Practiceを設立し、舞台人ではない人たちを対象として、参加者の人生上の出来事やトラウマを個人的に表現するために歌を用いることを探求するワークショップを開催している。欧州中でワークショップを開催し、自身の俳優活動も行っている。



第17期生(2年次)の授業の様子

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第18期生(1年次)の授業の様子

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新国立劇場演劇研修所では、俳優のための身体づくりと感性を育むため、国内外の演劇講師による充実した授業を提供しています。

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Emma Bonniciさん(中央)/通訳:近藤聡子さん(右隣)
第17期生(2年次)と。最終授業は感謝の涙と共に終了しました!