演劇研修所ニュース
第16期生 試演会『燃ゆる暗闇にて』稽古開始!
この秋に上演する第16期生試演会『燃ゆる暗闇にて』(2022年10月18日(火)~ 23日(日))の稽古が始まりました!
稽古前の顔合わせには、第16期生10名と修了生3名に加え、演出を務める田中麻衣子氏、工藤尚輝氏(音響)、西原梨恵氏(衣裳)、坂川慶成(第8期修了・演出助手)、赤坂有紀子氏(演出部)にご出席頂きました。
精神的にかなり強度のいる作品だと思います。でも、朗読劇『ひめゆり』を予定どおり最後まで公演してきた皆さんはその点では心配していません。
来月の今頃には衣裳をつけた通し稽古をしていることでしょう。躊躇したりもぞもぞしたりしている暇はありません。皆さんのアクを思い切り出して、全力で作品に向かって下さい。
朗読劇『ひめゆり』全6公演の経験から得た緊張感と成果を掴んだまま、試演会にも臨んで欲しいと思います。
本作では、"目が見えない"というとても大きなテーマに向き合うことになります。
自分の知らない世界、自分とは違う立場の人々に対してどのような想像力を働かせられるか、また、芝居をするにあたり、自分たちの日常にないことへの想像力が必要であることを自覚できる機会となるでしょう。
表現者として勇気をもって想像力に踏み込むことは、世界を知ること、自分ではない他者を知ることという大切なメッセージにつながると思っています。
先日の朗読劇『ひめゆり』多摩公演後のアフタートークで、演出・構成を務めた西川演劇研修所副所長が「舞台というのは空間を役者と聴衆が共有する場である」とおっしゃっていました。
また、繰り返し同じことを言ったりしたりすることは、歴史をつくっていることになります。
観客の皆様と空間を共有しながら、歴史をつくるという大きなプロセスを、研修生の皆様は行っているのでしょう。
今回の作品は、思想的にも深く興味深い戯曲と聞いています。研修生の皆さんがどのように取り組むのか楽しみにしています。
続いて、衣裳と舞台美術のコンセプト説明も行いました。
西原梨恵氏による舞台衣裳イメージと、伊藤雅子氏による舞台美術模型は、後日ご紹介いたします!
盲学校を舞台とした本作、ぜひご観劇ください!
新国立劇場演劇研修所第16期生試演会
『燃ゆる暗闇にて』
作:アントニオ・ブエロ・バリェホ
- 翻訳:佐竹謙一
- 演出:田中麻衣子
公演日程:2022年10月18日(火)~23日(日)
公演情報はこちらから