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羅生門

 
原 作  :芥川龍之介    
構成・演出:渡辺和子     
美術・衣裳:渡辺和子     
音 響  :高橋 巖     
美術助手 :川本清子     
衣裳助手 :宮本宣子     
演出助手 :豊田めぐみ    
舞台監督 :加藤 高     
企 画  :渡辺浩子     

<日程>

6月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
14:00                  
19:00            

A席:5,250円
B席:3,150円

前売開始 :1999年3月27日(土)10:00〜


   
<出演者>
  大谷亮介    戸川 純    塩野谷正幸

佐藤 誓    大竹周作    岸槌隆至
原サチコ    富浜 薫



「薮の中」、迷子になった愛と真実

黒澤明監督の名作映画「羅生門」の原作である、芥川龍之介の「藪の中」。真実の不確かさを描いた短編を題材に、ドイツ演劇界で活躍する渡辺和子によって創作されたのが「羅生門」です。1995年ドイツ・デュッセルドルフ市立劇場での初演では、実験的精神にあふれた清新な演出が、大きな話題を呼びました。今回、日本初演出となる渡辺和子により、日本版上演されます。 一組の夫婦が盗賊に襲われた。妻は夫の目前で辱められ、果てに夫は殺される。この事件について、死体発見者や事件の当事者たちの証言は、ことごとく一致するところがない。ひとつの事実は、さまざまな角度の視線によって、真実を見出せなくなっていく―。 この作品では、大別して二つの手法が試みられているのが特徴です。前半はせりふを一切排除し、物語の中心となる三人の出会いから事件の一部始終を見せることのみに徹底。後半はそれとは対照的に、個々人がとらえた独自の真相を、一人ずつが証言するモノローグのみという斬新な構成が施されています。また華美な装飾をすべて取り払い、空間を大胆に使いこなした緊迫感のある演出も大きな見どころです。カラフルな反物や大きな巻紙を縦横に敷き詰めたり、また想像力をかきたてるオブジェとして造形したりといった独創性は、ユニークな刺激に満ちています。 人間の心の奥底を浮き彫りにする「羅生門」は、静謐感の中、ダイナミックに展開する鮮烈な舞台です。


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