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脚本 :鐘下辰男
演出 :鵜山仁
美術 :堀尾幸男
音楽 :仙波清彦
照明 :山口暁
音響 :深川定次
衣裳 :岸井克巳
殺陣 :渥美博
演出助手:山下悟
舞台監督:矢野森一
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○18:30 ●19:00 |
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S席:7,350円
A席:5,250円
B席:3,150円
前売開始 :1998年11月8日(日)10:00〜
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風間杜夫 石田ひかり
藤木孝 三浦賢二 田中耕二
西凜太朗 青羽剛 渡部健一
犬飼淳治 伊藤ゆきえ 千葉哲也
日下由美 常田富士男
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ものがたり
豊臣秀吉が九州平定を成し遂げ、全国統一を控えた、天正15年(1587)の冬。大和吉野山中にも太閤見地の棹が入り始めた。
陶工・熊野源十郎は山中に、妻・宮木、妹夫婦の阿濱、藤兵衛と住んでいる。宮木はもともと里で暮らしていた遊女で、3年前の冬、遊郭から逃げたところを源十郎に助け出されたという過去をもつ。今でも時折、あの頃の自分は魂の抜けた「空蝉」だったと語る宮木。
彼らの生活は、凄惨なまでの飢えと闘う毎日だ。あの日、野心家の藤兵衛は里に降りて自分は侍に、源十郎は器を売って稼ごうという無謀な夢を語る。その言葉に心動かされる源十郎。
こうして宮木ひとりを残し、源十郎、藤兵衛、阿濱は一路里へ抜けるため、大蛇山に足を踏み入れた。その晩、雪に降り込められた三人は行者堂に身を寄せるが、そこでこの世の地獄に出逢う。冬であるのに耳をつんざくような蝉時雨。まるで夏が如く・・・・。
果たして源十郎と藤兵衛が目を覚ましたのは、宮木に生き写しの葛城という姫と、月雲とい老人が暮らす摩訶不思議な屋敷。そこには朱色の陶器が、妖しい光を放っているのだった。2人はいったい何処にいるのか、そして、彼らを待ち受けているものとは−。
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江戸時代後期にかかれた上田秋成の短編集を題材に、川口松太郎が創り上げた「雨月物語」は、小説、戯曲はもとより、溝口健二監督による傑作映画としても広く親しまれています。
この「雨月物語」に、活躍めざましい気鋭の劇作家・鐘下辰男があらたに大胆な脚色を施したのが「新・雨月物語」です。太閤検地がすすむむ戦国動乱期を時代背景に、山と里、現世と魔界という時空を彷徨いながら、男女の愛憎、芸術へのこだわりや、土地への執着などが鮮烈に展開していきます。この類い希な怪異譚の演出を手がけるのは、そのダイナミズムや、登場人物を多角的に捉える緻密な演出で定評の鵜山仁。
また主人公、陶工の源十郎に風間杜夫を迎え、その貞淑な妻・宮木と妖艶な姫・葛城という対照的な二役に石田ひかりが挑みます。さらに実力派演技陣の共演も大きな話題を呼ぶことでしょう。国民的名作にまた新しい風が吹き込まれる新国立劇場版「新・雨月物語」、どうぞご期待ください。
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