今回、「笑い」というテーマで4本上演するシリーズの中で、「コミュニケーションズ」は世代を超えていろいろな劇作家の方に短いコントを書いていただき、私が構成・演出をして実験的に行ないます。
私たちの世代の笑いがあると思うのですが、深夜番組を見てどこが面白いのだろうと思うような、私たちにはとっても笑えないものが多くなってきた気がしています。そこで私たち同世代の人が心の底から笑えるコントを演出してみたいと思っています。
時代はいろんな意味でコミュニケーションが不足してきて、携帯メールでしか会話ができない人がどんどん増えてきたと言われていますが、私たちは常に接触して、話し合って、叩き合って、笑いたいので、これをもう一度劇場の中で体験したいのです。
私も笑いながら演出をし、役者も笑いながら演技をし、世代を超えたスタッフ、キャストが笑いながら作業をしていく中で、お客様に大笑いしていただこうと思っています。
今回の内容は、昔のアチャコからはじまるようなベタな関西の笑いからシャープで都会的な笑い、落語的な笑い、漫才的な笑いなど、いろいろな笑いをごった煮にして、小劇場自体がヤミ鍋のようになってしまうというコントを考えています。
一緒に隣の客の肩を叩きながら、椅子から落ちながら、コントを見ようではないかという企画です。どうぞお楽しみに。
※「コミュニケーションズ」公演情報へ