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Yajirushi
小劇場 THE PIT |
<スタッフ> |
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作・演出 |
:太田省吾 |
美術 |
:島次郎 |
照明 |
:小笠原純 |
音響 |
:加藤陽一郎 |
衣裳 |
:堂本教子 |
音楽・映像 |
:太田玄一郎 |
演出助手 |
:前田愛実 |
舞台監督 |
:米倉幸雄 |
芸術監督 |
:栗山民也 |
主催 |
:新国立劇場 |
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<キャスト> |
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大杉漣 |
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品川徹 |
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小田豊 |
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吉田朝 |
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金井良信 |
金久美子 |
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稲川実代子 |
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鈴木理江子 |
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安藤朋子 |
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谷川清美 |
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<公演日程> |
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2002年11月 |
12日
(火) |
13日
(水) |
14日
(木) |
15日
(金) |
16日
(土) |
17日
(日) |
18日
(月) |
19日
(火) |
20日
(水) |
21日
(木) |
●1:00
○2:00 |
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休
演 |
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○ |
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○7:00 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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○ |
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○ |
2002年11・12月 |
22日
(金) |
23日
(土・祝) |
24日
(日) |
25日
(月) |
26日
(火) |
27日
(水) |
28日
(木) |
29日
(金) |
30日
(土) |
1日
(日) |
●1:00
○2:00 |
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休
演 |
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○ |
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○7:00 |
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○ |
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○ |
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開場は開演の45分前です。 |
<前売り開始日> |
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2002年9月29日(日)10:00〜 |
<チケット料金> |
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席種 |
A席 |
B席 |
料金 |
4,200円 |
3,150円 |
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いやな夢から醒めた時ほど幸せな時はない。
・・・・・・つまり、わたしは、今幸せです。
日本の現代演劇が大きく姿を変えた、1960年代。戦後体制への批判という世界的な潮流を社会背景に、新劇の体制へ対抗する形で、若い演劇人たちが次々と前衛的な小劇団を旗揚げしました。新たな演劇概念を模索した彼らは、強烈な個性と才能、絶大な影響力をもったカリスマ的な存在として集団を率い、国内に留まらず海外でも社会的な注目を集めました。太田省吾は、唐十郎、鈴木忠志、寺山修司、別役実らと共に「小劇場運動」と称されるそのうねりの「第一世代」に位置づけされています。
太田省吾は68年に設立された劇団「転形劇場」を70年から88年まで主宰。極度に台詞を削ぎ落とした「沈黙劇」という独自のスタイルを作り上げました。沈黙劇では身体性を軸に、簡素な空間と音、そして増幅された時間の流れのなかで、この世を生きる人々の姿、人間という生命的な存在の姿が見つめられようとしています。「現代を生きる人間の切実なパフォーマンス」「あふれるばかりのイメージが渦巻く」「豊穣な舞台」「演劇の本質」「新しい劇的な可能性を引き出した舞台づくり」「心にくいいる美しさ」―太田省吾の舞台に寄せられた言葉の数々は、演劇とは何か、劇的とは何か、私たちに強く問いかけてきます。
『↑ヤジルシ―誘われて』は、ポーランドの作家W・ゴンブロヴィッチの小説『コスモス』の冒頭に登場する矢印がモチーフ。目的の不明な、ただ方向を示す記号である↑(やじるし)。突如出現した↑(やじるし)に動かされた男女が出会う薄明かりの世界、記憶、人間の生……。『↑(やじるし)』(86年)、『水の休日』(87年)、『エレメント』(94年)と、これまで3本の「矢印」シリーズの劇作品が作られました。様々な形で語られ、書かれたテキストを意識的に引用・反復する手法が、空間・時間構成と解け合って劇宇宙を創り出します。沈黙劇で探求してきた生命としての人間存在に加え、同時に社会的な存在でもある人間を照射し、両面的な人間を描き出そうという視点は、テキストというツールを追求する「矢印」シリーズでなければできない試みです。オブジェ、映像、音、そしてテキスト。あらゆる手段がぶつかり合いながら、太田省吾の劇世界が開かれます。二十年来取り組んでいる「矢印」のシリーズの集大成となる新作に、ぜひご期待ください。
ものがたり
なにを指しているか不明な↑(やじるし)がある夫婦の住む家の天井に現れた。妻は、その指し示す方向の先へ誘い出され、家を出、彼女のあとを追う夫と共に、↑(やじるし)の先に現れる迷宮化した街と出会い、さまざまな生を生きる人々と出会い、やがて二人の誕生まで引き廻されていく―。 |
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