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ピカドン・キジムナー
PIKADON KIJIMUNA
小劇場 THE PIT

<スタッフ>
 
:坂手洋二   演出 :栗山民也      
美術 :妹尾河童   照明 :勝柴次朗   音響 :山本浩一
衣裳 :宮本宣子   方言指導 :大原穣子   方言指導 :前原弘道
演出助手 :川畑秀樹   舞台監督 :田中伸幸      
芸術監督 :栗山民也   主催 :新国立劇場      

<キャスト>
 
益岡徹   寺島しのぶ                
梅沢昌代   たかお鷹   山本龍二   大西孝洋   岡本易代    
吉村光浩   山中麻由   平野慎也   岡田朋子   下里翔子   中島瑞基
辻萬長   倉野章子                

<公演日程>
 
2-3月 10
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●1:00
○2:00
               
●6:00
○7:00
             
19日(月)・26日(月)は休演です。
16日(金)は貸切です。
開場は開演の45分前です。

<前売り開始日>
  2000年12月9日(土)10:00〜

<チケット料金>
  @チケットぴあ
席種 A席 B席
料金 5,250円 3,150円

ピカドン・キジムナーのチラシ紀末から新たな世紀へ
小劇場新作連続上演vol.3

憶の畑をたがやそう
時からこぼれ落ちる一瞬、の、光景集(井上ひさし)

972年、沖縄はヤマトになった。

日本が抱えるさまざまな問題を核に、つねに緊迫感あふれる劇世界を構築している坂手洋二。「ピカドン・キジムナー」は、その坂手が書き下ろした、「時代と記憶」をテーマとした「小劇場新作連続公演」の第三弾。鮮烈な話題を呼んだ「海の沸点」「沖縄ミルクプラントの最后」に続けて手がけた、沖縄を題材とした作品です。「ピカドン」は広島に投下された原爆、「キジムナー」とは古来から沖縄に伝わるガジュマルの樹に棲む妖精。この二つの言葉を鍵として、沖縄が直面してきた苦悩が浮き彫りにされていきます。「アメリカ世」から「ヤマト世」へ。新しい「日本」の到来に戸惑いながら、明るくそしてたくましく必死に生き抜こうとする人々を通して、厳然と残された戦争の深い爪痕を描き出します。
この硬質な作品に挑むのは、新国立劇場の演劇芸術監督・栗山民也。坂手作品は「海の沸点」に続く演出となります。そして、濃密な空間とドラマを支える、個性豊かで演技に定評のある出演者にもどうぞご期待ください。
歴史の中に埋もれかけた事実を照射し、未来へのあり方を問いかける「ピカドン・キジムナー」に誰もが激しく心を揺さぶられることでしょう。

らすじ
1972年、「沖縄復帰」の年。アメリカ占領時代を終え、沖縄は27年ぶりに「日本」になった。玉城家の子供たちは5人兄弟。母は実家に戻り、別居している。頑固者の父も譲らない。
家事や農業の手伝い、アルバイトと、子供たちも生活を支えるために働いている。そんなある日、玉城家に不思議な訪問者があった。「イチャリーバーチョーデー(一度会った人は皆兄弟)」と言って居座るこの男の正体は―。そして、集落で一番大きなガジュマルの樹の下にある小さな一軒家。そこに閉じこもって住む女が語る、キジムナーの秘密とは?・・・戦争の時代、そして現在。半世紀を越える「アメリカ」「日本」「沖縄」の軋轢。「ウチナンチュウ(沖縄人)」の自覚をもって生きる人々にとって、「沖縄返還」とはいったい何だったのか。ある家族と、歴史に隠蔽された「沖縄の被爆者」の姿を中心に、「未だ語られざる」物語が繰り広げられていく。


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