新国立劇場は、すべての劇場関係者に対して個人的な発言であったとしても、責任ある言動を求めています。当然のことながら、あらゆる差別を決して許容しません。このたび、新国立劇場バレエ団の関係者によるX（旧ツイッター）個人アカウントでの不適切な投稿により、多くの方々に疑念を与え、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

劇場は、文化芸術を継承し、創造し、発信する場であり、人々が集い、感動と希望を分かち合い、創造性を育むことで共に生きる絆を形成する、社会にとってかけがえのない拠点です。年齢、性別、国籍にかかわらず、すべての人々が誇りと潤いを感じ、心豊かな生活を実現できる場所であるとともに、社会参加の機会を提供する場として、社会包摂の役割を果たし、活力ある社会の構築に貢献していくことが求められていると考えています。

今回の事態を重く受けとめ、本劇場は、当該関係者に対し厳重な指導を行い反省を求めるとともに、当面、主催公演への出演を見合わせることを決定しました。すべての人々が安心して舞台芸術に触れられる場を提供できるよう、本件への対応を含め、再発防止策、取組改善策については、現在当財団内で鋭意検討中であり、取りまとめ次第早急に公表いたします。

令和6年11月25日
公益財団法人新国立劇場運営財団