新国立劇場からのお知らせ

新国立劇場3研修所修了の芸術家が、初代国立劇場さよなら特別公演に出演!

2023年8月20日(日)に国立劇場にて上演される8月特別企画公演「舞台芸術のあしたへ―国立劇場6館研修修了者合同公演―」に、新国立劇場オペラ研修所・バレエ研修所・演劇研修所を修了し、プロの世界で活躍するオペラ歌手・バレエダンサー・俳優たちが出演いたします。

この特別企画は、建て替え工事のため今年10月末に休館となる初代・国立劇場のさよなら特別公演の一環として開催されます。
(独法)日本芸術文化振興会傘下の6つの劇場(国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、国立文楽劇場、新国立劇場、国立劇場おきなわ)を拠点とする養成所・研修所を修了し、それぞれのジャンルで活躍する、旬の芸術家たちが一堂に会します。
オペラ・バレエ・演劇とともに、我が国の伝統芸能である歌舞伎・文楽・大衆芸能・能楽・組踊の作品を一挙にご覧いただける、またとない機会です。
日本の舞台芸術がいかに幅広いか、質が高いか、豊かであるか、いっぺんにご覧いただき、感じていただけることでしょう。

初代・国立劇場の"檜舞台"で演舞する舞台芸術界のあしたを担う者たちの姿をどうぞお楽しみに!

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公演概要 チケット発売中!

公演日時

2023年8月20日(日)14:00開演/18:00開演

上演予定時間

約1時間45分(休憩なし)

チケット料金(各回・税込)

一般:5,000円 学生:3,500円

チケット購入等・お問い合わせ

・国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
 0570-07-9900
 03-3230-3000[一部IP電話等]

・インターネット購入
 https://ticket.ntj.jac.go.jp/ (パソコン・スマートフォン共通)

※新国立劇場ボックスオフィス(窓口・電話・Webボックスオフィス)でのお取り扱いはございません。予めご了承ください。

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<新国立劇場研修機関 演目と出演者>

オペラ研修所
『椿姫』より第1幕「乾杯の歌」の場面

音楽監修:永井和子
演出:粟國 淳
指揮:松村優吾
ピアノ伴奏:石野真穂

ヴィオレッタ:種谷典子(第16期修了)
アルフレード:岸浪愛学(第16期修了)
フローラ:十合翔子(第19期修了)
ガストン子爵:鳥尾匠海(第22期修了)
ドゥフォール男爵:大久保惇史(第23期修了)
ドビニー侯爵:森 翔梧(第22期修了)

合唱:オペラ研修所研修生(第24期生・第25期生・第26期生)

時は19世紀半ばのフランス・パリ。大金持ちの貴族や富裕層を相手にするクルティザーヌ(高級娼婦)のヴィオレッタは、豪奢なアパルトマンで多くのパトロンとともに享楽的な生活を楽しんでいました。そんな彼女に密か心を抱いていたのは、プロヴァンス地方出身の純朴な青年詩人、アルフレード。友人に連れられて初めてヴィオレッタのパーティーにやってきたアルフレードは、彼女の魅力に戸惑いながらも周囲に勧められ、美と生きる喜びと愛をテーマにした〈乾杯の歌〉を即興で歌い上げ、ヴィオレッタもそれに唱和するのでした。
今回ヴィオレッタを演じますのは、去る7月の東京二期会オペラ公演『椿姫』でロールデビューを果たした種谷典子(第16期修了)です。その他にも多彩な顔ぶれの修了生、現役研修生が舞台を彩ります。どうぞお楽しみにご覧ください。

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オペラ研修所(イメージ写真)2023年2月修了公演『コジ・ファン・トゥッテ』より ©三原文夫



バレエ研修所
『ロマンス』

企画協力:小倉佐知子
振付・指導:貝川鐵夫
衣裳:植田和子

岸谷沙七優(第15期修了) 松宮里々子(第15期修了) 山内優奈(第15期修了)
菅沼咲希(第17期修了)  根本真菜美(第17期修了)

新国立劇場バレエ団ダンサーとして活躍し現在は振付家として注目を浴びている、貝川鐵夫が振り付けした作品を抜粋で上演いたします。本作は2016年新国立劇場ダンス公演『DANCE to the Future 2016 Autumn』で初演され、再演を重ねている人気作です。音楽は、フレデリック・ショパン作曲『ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op. 11より第2楽章』です。
貝川鐵夫は作品に寄せて「この作品は日本人の心である花鳥風月を思って作りました。生あるものの命を思うなかで不可抗力の運命があるからこそ、今の瞬間を大切にときめき、一音一音を感じて舞うその心にロマンスを感じていただけたら嬉しく思います。」と語っています。
随所に和の情緒を感じさせる本作で、ダンサーの身体が描き出す、端正で繊細な動きと美しい音楽との融合をご堪能ください。

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『ロマンス』舞台写真 撮影:瀬戸秀美



演劇研修所
朗読劇『ひめゆり』より

脚本:瀬戸口 郁
 『私のひめゆり戦記』(宮良ルリ著)
 『ひめゆりの塔 学徒隊長の手記』(西平英夫著) 
 『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』(仲宗根政善著)より
構成:道場禎一
構成・演出:西川信廣

河波哲平(第13期修了) 松村こりさ(第13期修了)
渡邊清楓(第14期修了)
伊海実紗(第16期修了) 宮津侑生(第16期修了) 米山千陽(第16期修了)

演劇研修所第17期生

太平洋戦争末期、苛烈を極めた沖縄戦で看護活動にあたった「ひめゆり学徒隊」。その多くは十代のうら若き少女たちであり、未来への希望と高い志を持った女学生ばかりでした。
本日は、八重山出身の少女たちが憧れの「ひめゆり学園」に入学し、厳しくも活気に満ちた学園生活を送る様子とその後戦争に巻き込まれていく彼女らと教師たちを描いた、作品のハイライトを披露いたします。
朗読劇『ひめゆり』は、実際に学徒隊として従軍した方々の手記をもとに瀬戸口郁氏が脚本化した、沖縄戦ドキュメンタリー・ドラマです。演劇研修所では2016年の初演以来、過去の歴史に真剣に向き合い、平和の尊さを語り継ぐための作品として、本作を大切に上演し続けています。
出演者一同「命(ぬち)どぅ宝(たから)」の言葉と共に、心を込めてお贈りします。

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『ひめゆり』舞台写真 撮影:宮川舞子

新国立劇場の研修事業について


次代を担うアーティスト育成は新国立劇場の事業の大きな柱の一つです。

研修機関は、国際的に活躍できるプロのオペラ歌手を育成する<オペラ研修所>、プロフェッショナルなダンサー育成をめざす<バレエ研修所>、そして次世代を担う俳優養成のための<演劇研修所>があります。

国内外の指導陣による専門技術教育、幅広い知識・教養の習得に加え、劇場内で成果を披露する研修公演や試演会の実施等、劇場附属の研修所ならではの充実したカリキュラムで、次世代の人材育成に努めています。