新国立劇場からのお知らせ
平成29年度 新国立劇場 研修所入所式が行われました
オペラ研修所第20期生(5名)、バレエ研修所第14期生(6名)、演劇研修所第13期生(16名)の入所式が
オペラ劇場ホワイエにて行われました。
最初に、新国立劇場理事長と各研修所長が式辞を述べました。
「新国立劇場研修所は、プロの歌手、プロのダンサー、プロの俳優を育成するための場ですから、それに対応するだけの資質や才能が求められます。求められるレベルも高く、非常に厳しいと感じることもあるでしょう。
しかし、どんなときも世界に通用する一流の舞台人を目指し、ベストを尽くし精進を重ねてください。
そして、研修所の諸先輩に続き、国内はもとより世界を舞台に飛躍してわが国のオペラ界、バレエ界、演劇界を担う人材となることを期待しています」(尾﨑元規理事長)
「この研修所の三年間では、まず、ご自分を知ることを大切にしてください。
劇場に命を与えるのは舞台人の行いです。この三年間を豊かに磨き上げ、劇場とともに育っていく研修生であってほしいと願っています」(永井和子オペラ研修所長)
「日本のバレエが世界的にもっと高い評価を受けるためには、相当の努力が必要です。
例えば日本人が作ったフランス料理が、外国人にも評価されればそれが本物です。バレエの世界でもそれは同様ですので素直に勉強を続けていってください。」
(牧阿佐美バレエ研修所長)
「好きなことを職業にするのはとても厳しいことです。24時間365日、自立できる俳優、自分の体と心で物を考えられる俳優を目指し、謙虚に勉強して下さい。
演劇は(何よりも)人間を信じる芸術だと思います。仲間を信じ、先生との絆を信じて歩んでほしいと思っています。」(宮田慶子演劇研修所長)
続いて、文化庁長官と日本芸術文化振興会理事から、温かなご祝辞をいただきました。
「シェイクスピアの言葉に、『成し遂げんとした志を、ただ一回の敗北によって捨ててはならぬ』というものがあります。かならず敗北のときが来ますが、けっして志を捨てないでください。
先生の教えをしっかりと自分のものとしてください。かならずや皆さんに光があたる時が来ます。それを楽しみにしています。」(宮田亮平文化庁長官)
「研修期間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。この限られた期間に講師の先生方からいかに多くのことを学び自分のものにできるかが皆さんの将来にとって重要です。
研修所での全ての経験が大きな花を咲かせる糧となることでしょう。」(平林正吉日本芸術文化振興会理事)
引き続き、ANAホールディングス篠辺 修 取締役副会長より、オペラ研修所19期生に昨年4月に新設された「ANAスカラシップ」の認定証が授与されました。
「研修所での2,3年というのは一瞬ですので、有意義なものにしてください。何度もお話しする大切なことですが、『努力は嘘をつきません』。
皆さんも是非とも努力し、その努力の分たくさんのお客様に喜んでいただけるような舞台を作ってください。日本を代表して世界に輝く歌手・ダンサー・俳優になることを期待しています。」
(ANAホールディングス 篠辺 修 取締役副会長)
次に入所生の自己紹介が行われ、各研修所の新入所生が今後の研修生活に向けての抱負を語りました。
また、在所生からは三研修所合同の歓迎パフォーマンスが披露されました。
オペラ研修生、演劇研修生は3年間、バレエ研修生は2年間にわたり、国内外で活躍する一流の講師陣による実習や講義のほか、新国立劇場の中劇場、小劇場での研修公演に出演するなど、多様なカリキュラムに取り組みます。
新国立劇場から誕生する、次代を担うオペラ歌手、バレエダンサー、俳優にご期待ください。
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