新国立劇場からのお知らせ

平成28年度 新国立劇場 研修所修了式が行われました

 

3月24日、新国立劇場オペラパレスホワイエにおいて、平成28年度 新国立劇場 オペラ研修所・バレエ研修所・演劇研修所の修了式が行われました。

今年度はオペラ研修所第17期生5名、バレエ研修所第12期生6名、演劇研修所第10期生8名の計19名が修了を迎え、プロへの道を歩みだしました。

 

はじめに、尾﨑元規理事長がご関係の皆様にお礼を述べるとともに、「来る平成29年度に開場20周年を迎える新国立劇場ですが、現代舞台芸術のナショナルシアターとして世界水準の舞台をつくるともに、次の世代のトップレベルの芸術家を育成することを基本方針に掲げています。本日修了式を迎えられた皆さんも活躍の場を広げ、唯一無二の人材となって、いつの日か新国立劇場でも活躍していただけるよう心から願っています」と修了生を祝いました。続いて、永井和子オペラ研修所長からは「どうしてもヨーロッパに目が向きがちですが、自分の国の文化芸術を身につけて海外に出ていくことがとても大事です。日本人としてどう舞台に立つか考えることで、大きな課題と努力しなければならない部分とが見えてきます」。牧阿佐美バレエ研修所長は「各国がそれぞれ自国のバレエにプライドを持っているように日本も日本人の美しさを出して質の高い舞台を創るために楽器である身体を毎日磨いて下さい」。宮田慶子演劇研修所長は「演劇研修所で学んだことを誇りに思ってください。ここに全ての基礎があるという事を信じてください。これから先の厳しい俳優人生を、仲間と励まし合い、切磋琢磨し、謙虚に、前向きに、元気よく歩いて行ってほしい。この3年間が何よりの財産になることを願っています。」とそれぞれ激励のメッセージを修了生に贈りました。


来賓の宮田亮平文化庁長官からは、「人の心を感動させるということは、あなたたちが観客以上に感動していなければできません。感激があるから慎重になれるし、勇気も、恐怖も持てる。どんな名歌手であっても大変な緊張や不安に立ち向かっています。素晴らしい、大きな感動を与える人になってください。競争しましょう。感動をどちらが与えられるか、勝負だ」と激励の言葉が贈られました。平林正吉日本芸術文化振興会理事は、「この研修所で培った知識、技術、経験を財産としてさらに精進を重ね、国内外の舞台で多くの観客の方々に夢と感動をもたらす実演家として成長することを心から祈念しています」とご挨拶くださいました。

 

最後に、オペラ・バレエ・演劇の三研修所修了生19名ひとりひとりからのご挨拶と、各研修所の個性をいかした全員での明るく楽しいパフォーマンスが披露され、大きな笑いと拍手に包まれて平成28年度の修了式が終了しました。

修了生達の今後の活躍を見守っていただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。


修了生入場
パフォーマンスの様子


(1列目左より)
大原舞踊芸術監督、中島常務理事、中村常務理事、村田常務理事、平林日本芸術文化振興会理事、宮田文化庁長官、
尾﨑理事長、永井オペラ研修所長、牧バレエ研修所長、宮田演劇研修所長、永田研修主管