Storyものがたり
神々はまわりまわって 結局この王座を俺にあてがった
それは神々が結局はおれのような男が統治者にふさわしいと思ったからだ
テーバイの王オイディプスは国を災いから救うべく、后イオカステの弟クレオンに頼り「先王ライオスを殺害した犯人を追放すること」という神託を得る。しかし、そこで明かされていく真実は、オイディプス自身がライオス王を殺した張本人であること、そして実の母親とは知らずにイオカステを后とし、子をもうけているという恐ろしい運命であった。絶望のなかでオイディプスは自らの目を突いて盲目となり、放浪の旅に出る。
オイディプス追放後、クレオンが統治するテーバイではオイディプスの息子であるエテオクレスとポリュネイケスが王権をめぐり対立、戦いへと発展してしまう。さらにポリュネイケスの埋葬をめぐりオイディプスの娘アンティゴネとクレオンは激しく対立。法と平和を司る統治者としてクレオンは厳しい決断を迫られる...。