シェイクスピアの戯曲のなかでは上演回数もそれほど多くはなく、登場人物も屈折したキャラクターが多く、"ダークコメディ(暗い喜劇)"と呼ばれる『尺には尺を』と『終わりよければすべてよし』。この二作は同時期に執筆されたと推測され、悲劇とも喜劇ともつかない、その結末から「問題劇」とも分類されます。昨日10月18日(水)にスタートしたシェイクスピア、ダークコメディ交互上演。『尺には尺を』に続き、『終わりよければすべてよし』も本日初日を迎えました。
浦井健治演じる「バートラム」と中嶋朋子演じる「ヘレナ」の恋の行く末や、亀田佳明演じる「ぺーローレス」の顛末に、客席は度々笑い声に包まれました。観劇後は、お客様同士で『尺には尺を』との共通点や、両作品を見比べての感想を語らう姿もたくさん見受けられました。
公演は11月19日(日)まで。