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    演劇公演関連ニュース

    演劇『レオポルトシュタット』にて目や耳に障がいを持つお客様への観劇サポートを実施いたしました

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    10月23日(日)、29日(土)、30日(日)13時の演劇『レオポルトシュタット』にて、目や耳に障がいを持つお客様向けのサポートを実施いたしました。
    今回、耳に障がいをお持ちの方向けのサポートには5名、目に障がいをお持ちの方向けのサポートには17名、総勢22名のご参加をいただきました(そのうち、障がいをお持ちの方は16名)。

    新国立劇場の演劇公演で、障がいを持つお客様向けのサポートを実施するのは今回で12回目。工夫が重ねられたサポートの様子とサービスの内容について、写真とともにご紹介いたします。

    耳に障がいを持つお客様向けの観劇サポート(10月23日(日)開催)

    手話通訳などの受付時のサポート

    耳に障がいを持つお客様向けの観劇サポートの受付には、事前に準備したご案内シートや手話通訳者、要約筆記者を配置しております。チケットの受け渡しなどの既定のご案内のほか、その場でのご質問にもお答えできる体制となっています。

    耳に障がいを持つお客様にとっては口元の動きが大変重要であるため、スタッフはご説明のときに限って十分な対策をした上でマスクを外したり、透明で口元が見えるマスクを使用したりしています。

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    受付で指差しながらご説明するご案内シート
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    手話、要約筆記、どちらかご希望の方法でご案内します。


    受付後も視覚的にお客様にご案内ができるよう、会場のスタッフは指差し会話表や筆談具、音声・文字変換アプリを準備しております。観劇サポート公演日以外の日程でも、お困りの際は気兼ねなくお近くの係員をお尋ねください。

    ポータブル字幕機の貸出

    音の情報を文字でご覧いただける、ポータブル字幕機をお貸し出しいたしました。
    文字は劇の展開に合わせて自動で切り替わる仕組みで、お客様ご自身での操作は必要ありません。ご希望の方には膝上に字幕機を固定するためのクッションもお貸し出ししています。

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    字幕機の受け渡しも手話や文章の指差しでサポートします。
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    ご使用方法の案内も印刷してお渡ししました。


    本作は4世代にわたるウィーンのユダヤ人一家の物語です。登場人物は30人にも及び、時代の移り変わりに合わせて風貌も変化します。字幕の表示は、登場人物によって文字の色を変えたり、部屋のあちこちで起こる会話を字幕機の上下に分けて表示したりと工夫を凝らした内容になっていました。
    本作では、マーラーなど劇中のセリフにも登場する作曲家の音楽が場面の切り替わりに流れる演出がありました。作曲家や曲名が字幕機に表示されることで、耳に障がいをお持ちのお客様にもその演出効果を感じ取っていただけたのではないでしょうか。


    目に障がいを持つお客様向けの観劇サポート(10月29日(土)、30日(日)開催)

    事前舞台説明会

    開演前に今回の物語の設定や演出について実物の小道具とお触りいただきながらご説明し、劇場内の広さを声で感じ取っていただく、事前舞台説明会を行いました。

    まずはホワイエにて、ご自身の座席の位置や今回の舞台装置の構成について、模型を触っていただきながらお伝えしました。事前に劇場の様子を想像していただくことで、お客様が劇場内でのご説明の際に位置関係が実感しやすくなればという想いがあります。

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    客席の模型には座席部分に凹凸がついています。
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    舞台装置の模型で、柱の位置や回り舞台の構造を確かめていただきました。


    そしてその後劇場内へスタッフがご案内し、客席で解説を聞いていただきました。

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    本公演の会場は総客席数800席ほどの大きな中劇場。解説役の篠原初実さんが、話しながら舞台を端から端まで歩くことで舞台の大きさや、舞台上に置かれたピアノやソファの位置をお伝えしました。

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    今回は客席前方まで舞台が迫っており、客席最前列と舞台が同じ高さになるような客席形状で上演されました。
    舞台からの声がとても近く、低い位置から聞こえるのが不思議だとお客様からご質問があがり、舞台監督が通常の形式との違いをご説明する場面もありました。

    次に、ホワイエへ出て、舞台装置の模型や小道具を触っていただきながら、舞台をお楽しみいただく助けになるよう、今回の物語の設定や演出についてご説明を行いました。

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    メイドが食事を運ぶ台をご用意しました。「押すと意外と重い!」とのお声も。
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    舞台上に飾られる肖像画と同サイズのパネルで大きさを実感していただきました。

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    登場人物たちが座る椅子をご用意し、触ったり座ったりしていただきました。
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    劇中に登場するあやとりのひも、舞台の縁を装飾する造花や
    枯葉をご紹介しました。

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    ユダヤ人男性の帽子「キッパー」、過越の祭の食事で出される
    パンの形や質感を確認していただきました。

    日本人には馴染みの少ないユダヤの風習についても小道具を通じてお伝えしました。
    「事前に知っておくことで、作品の背景や劇中で行われる登場人物の動作の理解がしやすくなる」とお客様からお喜びの声をいただきました。

    「声のプログラム」

    新国立劇場の観劇サポート公演では、「声のプログラム」と呼ばれる事前収録の音声もご用意しております。「声のプログラム」では、作品のあらすじや見どころ、劇中の専門用語についてご説明しています。上演中に声を聞き分ける助けとなるよう、主要な登場人物の俳優の声も収録されています。
    本公演の「声のプログラム」は、登場人物のひとり、ヴィルマを演じた浅野令子さんがナレーターとなり、聞きやすく分かりやすい内容になるよう内容や言葉遣いを熟慮しながら収録を行っていました。

    「声のプログラム」は、チケット申込の際にご希望の有無を伺い、メールまたは郵送で事前にお送りしています。ご来場前や事前舞台説明会後の開演までの時間、ご観劇後などお好きな時間にぜひお聞きください。

    上演中のリアルタイム音声ガイド

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    上演中にはリアルタイム音声ガイドのサービスをご提供しています。
    このサービスは、舞台上の照明や装置・小道具、俳優の動作について別ブースからナレーターがリアルタイムに行う解説を、実際の舞台の生音と同時にイヤホンでお聞きいただけるものです。

    内容構成とナレーターを担当した彩木香里さんは、暗転中に先駆けて次の場面設定の解説を行ったり、セリフの直後にその登場人物の名前を言って誰が話したか分かるようにしたりと、細やかな工夫で解説していました。


    観劇サポートは今後の公演でも実施予定です。ウェブサイトでの続報をお待ちください。
    なお、観劇サポート対象日以外でも、新国立劇場内のスタッフは指差し案内表の準備などを行い、お客様との円滑なコミュニケーションに努めております。また、補助犬をお連れになってのご観劇、車椅子でのご来場も歓迎しております。

    新国立劇場は、多くの方に舞台芸術を身近に感じていただけるよう、これからも環境づくり、企画への取り組みを続けてまいります。



    新国立劇場
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