オペラ研修所ニュース

【稽古場便り⑤】2025春公演『フィガロの結婚』松浦宗梧


2025春公演『フィガロの結婚』(2/22~24)では、研修生たちが役どころに正面から向き合い、全力で取り組んだ成果をご披露します。3年次の第25期は、この公演を経てプロの世界に飛び立ちます。


公演に向けて本格的にリハーサルを重ねている第25期のコメントを連載でご紹介します。


最終回の登場は、松浦宗梧(バリトン)です。

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松浦 宗梧 MATSUURA Shugo(バリトン)

福島県伊達市出身。東京音楽大学音楽学部声楽専攻卒業。福島県合唱連盟70周年記念事業青少年選抜合唱団としてオーストリアでの公演に参加。第19回東京音楽大学コンクール声楽部門本選 入選。日仏音楽協会=関西第51回フランス音楽コンクール声楽部門本選 入選。公益財団法人青山音楽財団2021年度奨学生。オペラや歌曲、アンサンブル、弾き語りなど幅広く演奏活動を行う。声楽を菅野宏昭、阿部絵美子に師事。『領事』秘密警察官、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『カルメル会修道女の対話』第二の人民委員/ティエリー/ジャヴリノ/看守で出演。



<研修生からのメッセージ>

皆様こんにちは、25期バリトンの松浦宗梧です。1日目と3日目のアルマヴィーヴァ伯爵を演じます。

原作者ボーマルシェによる人間ドラマは、作曲家モーツァルトと台本作家ダ・ポンテによってとても色濃く、またユーモアに富んで描かれています。200年以上前のヨーロッパの名作を現代の日本人の感性で表現する事はもちろん難しいのですが、稽古が進むにつれその場その場で様々な化学反応が起き、演出家デイヴィッド・エドワーズさんの自由な感性も相まって、学びの多い時間となっています。


僕自身は貴族階級でも軍人でもないし、未婚ですし火遊びもそんなにしません。愛情が何なのかも、探している途中です。
でも恋は知っています。そんな僕が伯爵を演じます。それがオペラのいいところだと、僕は思いたい。
演じるとは何でしょうか。赦しとは、何なのでしょうか。

本当にたくさんの方々に支えられて研修生が公演を行えます。いつもありがとうございます。

明日から3日間、お客様にとっても、僕達にとっても、新鮮なオペラ体験になる事を願っています。



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▲リハーサル室より


オペラ研修所公演・舞台写真

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2022年7月 
新国立劇場オペラ研修所『領事』 秘密警察官役(写真左)
写真撮影:平田真璃
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2023年2月 
新国立劇場オペラ研修所『コジ・ファン・トゥッテ
グリエルモ役(写真中央右)
写真撮影:三原文夫

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2024年3月 
新国立劇場オペラ研修所『カルメル会修道女の対話
第二の人民委員/ティエリー/ジャヴリノ/看守役(写真中央右)
写真撮影:寺司正彦

新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所) 2025春公演『フィガロの結婚』


会  場:新国立劇場・中劇場 

公演日時:2025年2月22日(土)14:00、23日(日・祝)14:00 、24日(月・休)14:00

チケット料金(税込)全席指定:4,950円 Z席:1,650円