オペラ研修所ニュース
【稽古場便り②】2025春公演『フィガロの結婚』冨永春菜
2025春公演『フィガロの結婚』(2/22~24)では、研修生たちが役どころに正面から向き合い、全力で取り組んだ成果をご披露します。3年次の第25期は、この公演を経てプロの世界に飛び立ちます。
公演に向けて本格的にリハーサルを重ねている第25期のコメントを連載でご紹介します。
今回の登場は、冨永春菜(ソプラノ)です。
冨永 春菜 TOMINAGA Haruna(ソプラノ)
茨城県つくば市出身。東京藝術大学卒業。3年次に首席にて安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞、佐々木成子賞受賞。第71回全日本学生音楽コンクール声楽部門高校の部東京大会及び全国大会1位、併せてかんぽ生命奨励賞、日本放送協会賞受賞。第90回記念選抜高校野球大会開会式にて国歌独唱を担う。第75回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部第2位、併せて横浜市民賞(聴衆賞)受賞。公益財団法人青山音楽財団2021年度奨学生。声楽をモントロ典子、櫻田亮の各氏に師事。『領事』異国の女、『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナ、『カルメル会修道女の対話』ブランシュで出演。
<研修生からのメッセージ>
25期の冨永春菜です。
充実した研修の日々はあっという間に過ぎ、気がつけば公演まであと約3週間となりました。
入所当初、意気込んでオペラ『フィガロの結婚』のスコアを開いたものの、スザンナ役の大きさに圧倒され、特にレチタティーヴォに苦戦していました。諸先生方やスタッフの皆さんのご指導のもと、研修公演を重ねる中で表現の手がかりを少しずつ掴めるようになりました。
お稽古では先週から演出家のデイヴィッド先生のご指導が始まり、研修生同士や先輩方と共に多くの刺激を受けながら充実した時間を過ごしています。
困難に屈せず、機敏に力強く立ち向かうスザンナの姿には、私自身も日々勇気をもらっています。
ここに書ききれないほどの見どころが詰まった『フィガロの結婚』を、皆様に心から楽しんでいただけるよう、全力で臨みます!
▲リハーサル室より
オペラ研修所公演・舞台写真

新国立劇場オペラ研修所『領事』 異国の女役(写真中央右)
写真撮影:平田真璃
新国立劇場オペラ研修所『コジ・ファン・トゥッテ』
デスピーナ役
写真撮影:三原文夫

2024年3月
新国立劇場オペラ研修所『カルメル会修道女の対話』
ブランシュ役(写真右)
写真撮影:寺司正彦
会 場:新国立劇場・中劇場
公演日時:2025年2月22日(土)14:00、23日(日・祝)14:00 、24日(月・休)14:00
チケット料金(税込)全席指定:4,950円 Z席:1,650円