オペラ研修所ニュース

【press release】新国立劇場オペラストゥディオ「秋のリサイタル 2024」

新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)では

11月10日(日)14時より、新国立劇場中劇場にて
秋のリサイタル2024」を開催します。

当公演では、グローバルな活躍を目指すオペラ歌手たちが

将来のレパートリーとなるオペラ作品について探究を深めた成果を
アリア・重唱のオムニバス形式で皆様にご披露します。


ピアノ演奏に「伴奏者のゴールドスタンダード」(NYタイムズ紙)と称される
巨匠マーティン・カッツ氏
演技指導・ステージングに久恒秀典氏を迎え
フレッシュな歌声が躍動します!


晩秋のひと時、若きオペラ歌手たちの感性と「声」の個性を
名曲の数々で、お過ごしください


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令和6年度 新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)「秋のリサイタル 2024」

会場:新国立劇場・中劇場
公演日時:2024年11月10日(日)14:00

【ピアノ】マーティン・カッツ Martin KATZ

【演技指導・ステージング】久恒秀典



【出演】

新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)第 25・26・27 期

【オペラ研修所長】佐藤正浩

【主 催】新国立劇場

【協 賛】ANA

チケット料金(税込)全席指定:3,850円(税込) Z席 1,650円(10%税込)

お電話でのお求め:新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999

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〈〈Programmeプログラム〉〉

◆ J.オッフェンバック:『ホフマン物語』より

◆L.v. ベートーヴェン:『フィデリオ』より

◆P.I.チャイコフスキー 『エウゲニ・オネーギン』 より

◆G.プッチーニ:『蝶々夫人』より

◆G.ロッシーニ:『チェネレントラ』より

◆G.ドニゼッティ 『ドン・パスクワーレ』 より

◆G.プッチーニ 『つばめ』 より

◆G.メノッティ 『霊媒』 より

◆J.マスネ 『マノン』 より

◆W.A.モーツァルト 『コジ・ファン・トゥッテ』 より
◆G.ビゼー 『真珠とり』 より

「秋リサ2024」を存分に楽しむ方法〈その1〉



物語性を超えて、時間や空間を自在に旅する美味しいとこどりのアラカルトでオペラを楽しむ。


数時間に及ぶ全幕物のオペラをがっつり鑑賞するのはもちろんオペラの醍醐味。フルコースのオペラはもちろん素晴らしいけれど、オペラの美味しいとこどりのアラカルトで楽しむのも一つの方法。


今回の公演では、時に舞台は1700年代のフランス(J.マスネ 『マノン』)、時に明治時代の日本(G.プッチーニ 『蝶々夫人』)、時に1800年代のロシアの片田舎(P.I.チャイコフスキー 『エウゲニ・オネーギン』)や現代アメリカ(G.メノッティ 『霊媒』)かと思えば、舞台はセイロン島(G.ビゼー 『真珠とり』)に移ります。


また同じ作品の別の側面が楽しめたり(J.オッフェンバック 『ホフマン物語』の「舟唄」と機械仕掛けのオランピアのアリアやL.v. ベートーヴェン『フィデリオ』のアリアと四重唱)、同じ作曲家の異なる横顔が垣間見える(G.プッチーニ 『蝶々夫人』と『つばめ』)ステージもあります。


この公演は、数あるオペラの名曲の聴きどころやみどころをぎっしり詰めたアソートで楽しめる内容となっています。

「秋リサ2024」を存分に楽しむ方法〈その2〉


純粋に音楽に没入する!


今回の公演ではニューヨークタイムズ紙で「伴奏者のゴールド・スタンダード」と称される巨匠マーティン・カッツ氏のピアノ演奏による上演となります。

同氏は度々新国立劇場オペラ研修所で指導をしており、研修者たちのことも熟知しています。そうした演奏者と歌い手による息の合った上演は美しいハーモニーを奏でることになることでしょう。

また、演技指導・ステージングの久恒秀典氏は同研修所公演で『悩める劇場支配人』や『領事』で、シンプルながらドラマティックな演出で高い評価を得ています。
今回のアリア・重唱のオムニバス形式でも、音楽を充分に楽しめる演出手腕が発揮されることになるに違いありません。


物語の筋を追うことなく純粋に集中して「音楽に没入」鑑賞!は今回の「秋リサ2024」で余すところなく体験していただけます。



【ピアノ】マーティン・カッツ Martin KATZ

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    ニューヨークタイムズ紙で「伴奏者のゴールド・スタンダード」と称されるなど、45年のキャリアにおいて世界中で、リサイタルやレコーディングで高名な歌手たちと共演してきた。マリリン・ホーン、フレデリカ・フォン・シュターデ、キャスリーン・バトル、デヴィッド・ダニエルズ、カリタ・マッティラ、ホセ・カレーラスと定期的に共演し、RCA、CBS、BMG、EMI、デッカのレーベルでレコーディングを行っているほか、サンフランシスコのメローラ・プログラム、BBC、NHKでもオペラを指揮。また、彼の校訂によるバロックおよびベルカント・オペラのエディションは、オタワ、ヒューストン・オペラ、メトロポリタン歌劇場で上演されている。ミシガン大学では30 年以上にわたり、歌手やピアニストのヴォーカル・レパートリーを指導しており、彼の生徒たちは世界中で活躍している。

著書として「The Complete Collaborator」がOxford University Pressより出版。

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▲2023年10月マーティン・カッツ氏と研修生



【演技指導・ステージング】久恒秀典

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国際基督教大学教養学部人文科学科卒業(西洋音楽史専攻)。東宝演劇部専属契約の後、1994年イタリア政府奨学生としてボローニャ大学DAMS、ヴェネツィア大学文学部、マルチェッロ音楽院オペラ科に学ぶ。ヴェネト州立ゴルドーニ劇場演劇学校一期生としてディプロマを得、同劇場およびフェニーチェ劇場、ミラノ・カルカノ劇場公演に参加。帰国後は新国立劇場、藤原歌劇団、二期会、日生劇場主催オペラ公演等において再演演出、演出補、演出助手として活躍。2004年文化庁芸術家在外研修員として再びイタリア各地の劇場にて研鑽を積む。主な演出作品として、2008年オペラ演出デビュー作、絨毯座『偽のアルレッキーノ』(佐治敬三賞受賞)をはじめ、夕鶴実行委員会『夕鶴』、東京文化会館「泣いた赤おに」「リゴレット」「シミグダリ氏 または麦粉の殿」、東京藝術大学『イル・カンピエッロ』『フィガロの結婚』『コシ・ファン・トゥッテ』、帯広市民オペラ『こうもり』、新国立劇場オペラ研修所『結婚手形/なりゆき泥棒』『ドン・ジョヴァンニ』『悩める劇場支配人』『領事』、調布市民オペラ『カルメン』『トゥーランドット』がある。


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久恒秀典氏演出

2021年新国立劇場オペラ研修所修了公演 D.チマローザ『悩める劇場支配人』

2022年新国立劇場オペラ研修所 試演会 G.メノッティ『領事』
(撮影ともに平田真璃)

「秋リサ2024」を存分に楽しむ方法〈その3〉


ご贔屓を見つけて


研修者たちは『ANAスカラシップ』制度によって、ミュンヘン研修やミラノ研修、多くの招聘外国人教師や内外の一流舞台で活躍する講師による指導で大きく成長しました。


さらにプロフェッショナルな世界へ飛び立つ前ながら、新国立劇場オペラストゥディオ公演はもちろん、今年6月に初めて開催した「ランチタイムコンサート」や12月上演予定の富士山交響楽団『県民参加による「歓喜の歌」第九コンサート』にソリストとして出演するなど、多くのお客様の前で演奏していきます。また、研修現役の野口真湖(第25期)が第27回松方ホール音楽賞を受賞するなど、目覚ましい活躍を見せています。


ぜひこの機会に、オペラストゥディオ歌手から「ご贔屓」を見つけて、さらなる温かなご声援・ご支援をいただきたけたらと思います。