オペラ研修所ニュース
【press release】新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所) 「サマー・リサイタル 2024」日本初演の米国オペラも
今年の「サマー・リサイタル」はオペラの美味しいとこどり!
軽妙なオペレッタから、愛と人生の本質に迫るグランド・オペラ、
日本初演のアメリカ・オペラまで、
夏のひと時を、オペラの醍醐味を存分に堪能できる贅沢なプログラムで
お過ごしください!
みどころ聴きどころポイント①
多彩なプログラムで、時に心を激しく揺さぶり、時に楽しさで心が躍ります!
今回のプログラムは非常に多様で、誰もが知る名作はもちろん、オペラのレパートリーの中でも上演機会の少ない興味深い作品も取り上げています。さらにドイツ、ロシア、スペイン、アメリカのオペラ作品など国も様々、内容も軽快なオペレッタから、愛と人生の本質に迫るグランド・オペラまでと、充実したオペラ体験ができる贅沢なプログラムになっています。
▼Programmeプログラム
・W.A.モーツァルト『魔笛』
・E.カールマン『伯爵令嬢マリツァ』
・O.ニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』
・R.シュトラウス『ばらの騎士』
・P.I.チャイコフスキー『イオランタ』『エウゲニ・オネーギン』
・M.F.カバリェーロ『アフリカの女』の二重唱
・J.ヘギー『スリー・ディセンバーズ』
・M.アダモ『若草物語』
・J.シュトラウスⅡ世『こうもり』
みどころ聴きどころポイント②
指揮、演出も充実!
リサイタル形式ながら、指揮にはキャスリーン・ケリー、ウィーン国立歌劇場初の女性音楽指導主任も務めた重鎮を、演技指導・演出にはタラ・フェアクロス、米国各オペラハウスでの演出と大学での指導者として定評のある演出家を迎えての充実した上演となります。
【指揮】キャスリーン・ケリー Kathleen Kelly
ピアニスト、コレペティートル、指揮者/新国立劇場オペラ研修所 招聘講師(音楽指導)
ピアニスト、コレペティートル、指揮者等、そのキャリアは多岐にわたる。サンフランシスコ・オペラで研鑽を積み、同カンパニーの音楽スタッフを務めた後、メトロポリタン歌劇場の音楽スタッフとして長いキャリアを積む。
ヒューストン・グランド・オペラ、バークシャー・オペラの音楽監督を歴任した後にウィーンに移り、女性として、またアメリカ人として初めてウィーン国立歌劇場のシュトゥディエンライターに就任。
2015年以降は米国に戻り、グリマーグラス・フェスティバル、ウルフ・トラップ・オペラ、アリゾナ・オペラ、エル・パソ・オペラ、オペラ・コロンバス、メローラ・オペラ・プログラム等、数々のオペラ公演を指揮する。リサイタルの伴奏ピアニストとしても国内外で活躍し、ウィーン楽友協会、カーネギー・ワイルリサイタルホール、ケネディー・センター等で数々のソリストと共演。
ウィーン国立歌劇場とヒューストン・グランド・オペラのリサイタルシリーズではキュレーターを務める。
指導者としては、シンシナティ大学コンサーヴァトリー・オブ・ミュージック学部オペラ科や、ワシントン・ナショナル・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラの各研修所、トロント大学等で定期的に後進の指導にあたっている。シカゴ・リリック・オペラ、ロサンゼルス・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラ、ワシントン・ナショナル・オペラ、カナディアン・オペラ・カンパニー等のヤング・アーティスト・プログラムにおいてもコレペティートルを務める。また、マギル大学音楽院、ベイラー大学、ヴァンダービルト大学等、多くの教育機関にてマスタークラスやワークショップを行っている。
【演技指導・演出】タラ・フェアクロス Tara FAIRCLOTH
タラ・フェアクロスの作品は全米のオペラハウスで上演されており、シカゴ・リリック・オペラ初演出作品、ロッシーニの『セビリアの理髪師』は批評家から称賛された。直近では『 星の王子さま』 (ユタ・オペラ)、『 ナクソス島のアリアドネ』 (ウルフ・トラップ・オペラ)、『羊飼いの王様』(メローラ・オペラ)、『 アグリッピナ』(ヒューストン・アルス・リリカ)、『ポッペアの戴冠』(ボストン・バロック)を演出した。
2021~2022年シーズンにおいては、タルサ・オペラとの『 エメリン』 、 サンタバーバラ歌 劇場での『椿姫』、ジュリアード音楽院との『ウィンザーの陽気な女房たち』 など、いくつかの新作に 取り組んでいるほか、アルス・リリカ・ヒューストンとの「永遠」と題したプログラムにも取り組んでいる。
ジョナサン・ドーヴの「もうひとつのエウリディーチェ」 とバッハの「Ich habe genug」を組み合わせた『アンダーワールド』 などを演出。さらに、 ダラス・オペラでのデビュー作で、古くから人気のある『セビリアの理髪師』を再演した。
フェアクロスは、ユタ・オペラ、ウルフ・トラップ・オペラ、アリゾナ・オペラ、タルサ・オペラ、アトランタ・オペラなどの地方の劇場で輝かしいキャリアを積む。バロックのレパートリーは、2003 年にアルス・リリカ・ヒューストンのプロダクション『 カイン:原罪』で演出家デビューを果たし、それ以来、シャルパンティエの『アクテオン』 や 『オルフェウスの冥府下り』 を含む同オペラの数多くの舞台を企画、演出した。
また、 メキシコのサンミゲル・デ・アジェンデ で開催されたフェスティバル・ディ・ムジカ・バロッカのアルス・リリカ、およびドミニク・ウォルシュ・ダンス・シアターと協力してマーキュリー・バロックにて、『ディドとアエネアス』を演出した。最近では、 メローラ・オペラの『羊飼いの王様』、アルス・リリカ・ヒューストン の『アグリッピナ』、 ユタ・オペラの『星の王子さま 』、ボストン・バロックの『ポッペアの戴冠』 、アリゾナ・オペラの『エフゲニー・オネーギン』、ボストン大学にてブリテンの『夏の夜の夢』の新演出を制作。
さらに、彼女はウルフ・トラップ・オペラで『蝶々夫人』 、ユタ交響楽団とオペラ『子供と魔法』、アリゾナ・オペラで『ドン・ジョヴァンニ』の新演出を制作し、アリゾナ・オペラで2014年の『ウルフ・トラップ・カルメン』を再構成した作品を演出した。
フェアクロスは、リリック・オペラ・オブ・シカゴ、ヒューストン・グランド・オペラなどの劇場の演出スタッフとして活躍、複雑なオペラレパートリーに取り組む他、若手歌手を熱心に指導している。ヒューストン・グランド・オペラスタジオおよびヤング・アーティスト・ボーカル・アカデミーの演技コーチを務める他、ウルフ・トラップ・オペラスタジオ、ミシガン大学、ライス大学などでゲスト・コーチを務めている。
みどころ聴きどころポイント③
日本初演のアメリカ・オペラ上演
J.ヘギー 『スリー・ディセンバーズ』は、今回が日本初演となるアメリカ・オペラです。『スリー・ディセンバーズ』は、2008年ヒューストンで初演されたオペラで、複雑な家族関係や家族の愛、セクシャリティ、メンタルヘルスなどが描かれる作品で、今回の上演では姉弟の対話の1シーンを上演します。現代アメリカの家族の肖像を、歴史あるゴールデン・ゲート・ブリッジが見守るワン・シーンです。
みどころ聴きどころポイント④
出演者自らが作品や演奏について熱く語っています!
現在、新国立劇場WEBサイト(オペラ研修所ニュース)にて、今回の出演者たちが作品や演奏について連載【稽古場便り】で語っています。
より公演が楽しめる鑑賞の手引きとして、ぜひご覧ください。
令和6年度 新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所) 「サマー・リサイタル 2024」
会場:新国立劇場・小劇場
公演日程:2024年7月25日(木)18:30、27日(土)14:00、28日(日)14:00
【指 揮】キャスリーン・ケリー
【演技指導・演出】タラ・フェアクロス
【ピアノ】石野真穂 髙田絢子
【ヴァイオリン】増田加寿子
【出演】
新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)第 25・26・27 期生
【オペラ研修所長】佐藤正浩
【主 催】新国立劇場
チケット料金(税込)全席指定:3,850円 Z席:1,650円 ※良席はお早めに!
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