オペラ研修所ニュース
【稽古場便り⑤】3月修了公演『カルメル会修道女の対話』 前島眞奈美
修了公演『カルメル会修道女の対話』(3/1~3)では、研修生たちが役どころに正面から向き合い、全力で取り組んだ成果をご披露します。
3年次の第24期生たちは、この公演を経てプロの世界に飛び立ちます。
公演に向けて舞台稽古もスタートました。
最終回登場は、前島眞奈美(メゾソプラノ)です。
前島 眞奈美 MAEJIMA Manami (メゾソプラノ)
長野県小諸市出身。長野県小諸高等学校 音楽科卒業。東京藝術大学音楽学部声楽専攻卒業。
新国立劇場オペラ研修所公演『ジャンニ・スキッキ』チェスカ役、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ役、『領事』母親役、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ役で出演。
<研修生からのメッセージ>
まもなく、修了公演『カルメル会修道女の対話』の初日を迎えようとしております。
新たにカルメル会修道院に入りたいと訪ねてきたブランシュが修道名として望んだ『キリストの聖なる臨終のブランシュ』は、クロワシーが最初に選んだ修道名と同じでした。
死を恐れ苦しみながらも、彼女が最期にブランシュに残した言葉とは......?
初日と千穐楽はマダム・ド・クロワシー修道院長として彼女の背負った人生と死と祈りを、そして二日目はジャンヌ修道女として愛と平等と祈りを全身全霊で表現いたします。
入所当初は、コロナ禍でマスク着用とディスタンスの確保を伴う状況でしたが、その中でも先生方は常に最大限に充実した研修の機会をくださり、この時期だったからこそ研ぎ澄まされ、磨かれた感性がありました。
そして「ANAスカラシップ」によるイタリア研修は私の人生にとって大きな転機となりました。
三年目には、海外招聘講師の先生方のマスタークラスなどにおいて更に多くの刺激と学びがあり、かけがえのない研修生活を送ることができました。
先生方をはじめとする全ての関係者の皆様、そしていつも見守ってくださるお客様に心から感謝申し上げます。
三年間学ばせていただいた成果をこの作品を通して皆様にお見せできるよう、精一杯精進してまいります。
▲リハーサル室より
オペラ研修所公演・舞台写真
新国立劇場オペラ研修所『ドン・ジョヴァンニ』
ドンナ・エルヴィーラ役
新国立劇場オペラ研修所『領事』
母親役
『ジャンニ・スキッキ』『ドン・ジョヴァンニ』『領事』:平田真璃
オペラ研修所海外研修 イタリア・ミラノ
オペラ研修所の海外研修は2016年より全日本空輸株式会社と新国立劇場によって創設された「ANAスカラシップ」制度で実施されています。
▶オペラ研修所「ANAスカラシップ」
▶2022年イタリア研修レポートはこちら
会 場:新国立劇場・中劇場
公演日時:2024年3月1日(金)18:00、2日(土)14:00 、3日(日)14:00
チケット料金(税込)全席指定:4,950円 Z席:1,650円