オペラ研修所ニュース
【レポート】オペラ研修所第25期生イタリア研修(ミラノ・スカラ座アカデミー)
ANAスカラシップによるオペラ研修所第25期生のイタリア研修がミラノ・スカラ座アカデミーで実施されました
この海外研修は、2016年より全日本空輸株式会社と新国立劇場によって創設された「ANAスカラシップ」制度で実施されています。
▶オペラ研修所「ANAスカラシップ」についてはこちら
オペラ研修所海外研修については、ヨーロッパの歌劇場と密接なつながりのある研修機関で研修を行い、優れた芸術家の指導を受けるとともに、オペラが育まれた国の文化に直接触れることなどを目的に実施しています。
今回はオペラ研修所第25期生が3週間に渡りイタリア研修を行い、ミラノ・スカラ座アカデミーの実施する特別レッスンを受講しました。
研修生たちは、第一線で活躍する声楽家やコレペティートルによる歌唱レッスンをはじめ、演技やイタリア語のレッスンなど日々様々なプログラムに参加しました。また、スカラ座公演の本番や舞台稽古の見学を通して大きな刺激を受けるなど、大変貴重な経験となりました。
【研修生のレポート抜粋】
・「オペラ歌手の研修機関として最高峰のミラノ・スカラ座アカデミーで研修という機会は、誰しもが経験できることではありません。この貴重な経験を今後に活かしたい」「オペラを学ぶことは本場の文化を学ぶことでもあるため、実際に行って初めて感じることや新たに学べることが多くある」(野口真瑚)
・「研修期間中のミラノ・スカラ座公演『フィガロの結婚』では日本人の歌手が参加しており、自分も同じように続いてスカラ座の舞台に立ちたいと強く思いました」(冨永春菜)
・「今後の私の音楽人生を導く数々の言葉をいただき」「オペラだけではなくイタリアという国そのものを愛するようになった"新しい自分"が生まれていた」(永尾渓一郎)
・「今まで経験したことのない考え方や感覚を体験することができ」「人々の自然さ、おおらかさを肌で感じ、イタリアで人々の日常の営みや空気感、食文化、美しい街並みや景色に触れたことで、自分の視野や価値観を広げることができました」(松浦宗梧)
このイタリア研修を通して、研修生たちが多くのことを学び、世界で活躍できるオペラ歌手になる決意を新たにしたことが伺えます。
こうした海外研修などの貴重な経験や、世界でもトップクラスの指導を受けた研修所修了生は、プロフェッショナルな舞台人として、国内外で目覚ましい活躍を遂げています。
ぜひ劇場で、こうした日頃の研修の成果をご覧ください。
今後とも研修生への皆様の温かいご支援、ご声援をお願いいたします。
写真で見るオペラ研修所海外研修
会 場:新国立劇場・中劇場
公演日時:2023年12月10日(日)14:00
チケット料金(税込)全席指定:3,850円 Z席:1,650円会 場:新国立劇場・中劇場
公演日時:2024年3月1日(金)18:00、2日(土)14:00 、3日(日)14:00
チケット料金(税込)全席指定:4,950円 Z席:1,650円指 揮:ジョナサン・ストックハマー
演出・演技指導:シュテファン・グレーグラー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団