オペラ研修所ニュース
新国立劇場オペラ開幕公演『修道女アンジェリカ』『子どもと魔法』にオペラ研修所出身歌手が多数出演!
10月、2023/2024シーズン新国立劇場オペラは、プッチーニ『修道女アンジェリカ』とラヴェル『子どもと魔法』のダブルビルで開幕しました。
演出には、イタリア育ちの実力派オペラ演出家・粟國淳氏(新国立劇場オペラ研修所プログラムアドバイザー兼アルテ・シェニカ講師)、指揮には近代作品も得意とする沼尻竜典氏が登場、美しく華やかなステージで新シーズンのスタートをきりました。
『修道女アンジェリカ』は、プッチーニ晩年の「三部作」の二作目で、プッチーニの音楽の静謐で崇高な美しさと宗教絵画的な神々しいまでのステージで、劇場全体を感動で満たしました。
また、ラヴェルの『子どもと魔法』は、作曲家自身が「ファンタジー・リリック」と呼んだ、オペラとバレエの要素を融合させた作品で、華麗かつ緻密な音楽、豊かな色彩とエネルギッシュな楽しさいっぱいの舞台で観客を魅了しました。
当公演に新国立劇場オペラ研修所を修了した歌手が主要役で多数登場しました。(以下敬称略)
■『修道女アンジェリカ』
塩崎めぐみ(第11期修了、メゾソプラノ):修道院長役
中村真紀(第10期修了、ソプラノ):ジェノヴィエッファ役
今野沙知恵(第14期修了、ソプラノ):ドルチーナ役
■『子どもと魔法』
十合翔子(第19期修了、メゾソプラノ):中国茶碗/とんぼ役
濱松孝行(第20期修了、テノール):ティーポット役
『修道女アンジェリカ』より
△ドイツや英国など海外での活躍も目覚ましい、修道院長役の塩崎めぐみさん(写真左)。新国立劇場初登場。
△元羊飼いで、子羊を抱きたいとひそかに願う、修道女ジェノヴィエッファ役を演じる中村真紀さん(写真前列中央)。
△食いしん坊のシスター、ドルチーナ役の今野沙知恵さん(写真右から6人目)。新国立劇場オペラ研修所修了後、ドイツ、イタリアで研鑽を積む。新国立劇場初登場。
『子どもと魔法』より
△中国茶碗/とんぼ役の十合翔子さん。新国立劇場オペラ研修所修了後、イタリアで研鑽を積む。新国立劇場では『アイーダ』などに出演。
△ティーポット役の濱松孝行さん。新国立劇場では『夜鳴きうぐいす』『ばらの騎士』『ボリス・ゴドゥノフ』に出演。
写真撮影:寺司正彦
また当公演カヴァーキャストとして以下の方々が参加しました。(以下敬称略)
■『修道女アンジェリカ』カヴァー
中村真紀(第10期修了、ソプラノ):アンジェリカ
藤井麻美(第15期修了、メゾソプラノ):公爵夫人/修練女長
十合翔子(第19期修了、メゾソプラノ):修道院長
■『子どもと魔法』カヴァー
今野沙知恵(第14期修了、ソプラノ):安楽椅子/羊飼いの娘/ふくろう/こうもり
藤井麻美(第15期修了、メゾソプラノ):羊飼いの少年/牝猫/りす
水野 優(第19期修了、テノール):ティーポット/小さな老人/雨蛙
オペラ研修所では、当研修所出身歌手の活躍を、
当研修所出身歌手たちの国内外での活躍にどうぞご期待ください。