オペラ研修所ニュース
【稽古場便り④】オペラ研修所 試演会 「Scenes Recital 2023」 渡邊 美沙季
試演会 「Scenes Recital 2023」(7/29・30公演)は、さまざまなオペラからアリア・重唱を中心としたシーンを抜粋し、オムニバス形式で上演します。
当公演では、国内外で活躍する指揮のキハラ良尚氏、演技指導・演出のデイヴィッド・エドワーズ氏を招いてご指導をいただき、研修生が本格的な「舞台」に取り組みます。
「稽古場便り」で、4月に入所したばかりの第26期生のコメントを連載でご紹介しています。
今月末の公演に向けてリハーサルも佳境に入り、来週からはいよいよ舞台稽古となります。
「稽古場便り」最終回登場は、渡邊 美沙季(ソプラノ)です。
渡邊 美沙季 WATANABE Misaki (ソプラノ)
島根県松江市出身。東京藝術大学声楽科を経て、同大学院音楽研究科修士課程オペラ専攻を首席で修了。卒業時に松田トシ賞、アカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。修了時にアカンサス音楽賞、台東区長賞を受賞。第89回読売新人演奏会出演。第74回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部東京大会第1位、全国大会第2位。『魔笛』パミーナ、『フィガロの結婚』スザンナ、『ヘンゼルとグレーテル』グレーテルなどを演じる。オペラ以外に『第九』や宗教曲のソリストも多数務める。宗次德ニ特待奨学生第7期生。声楽を澤畑恵美、菅英三子両氏に師事。
【研修生からのメッセージ】
皆さま、はじめまして。
オペラ研修所第26期生としてこの春入所いたしました、渡邊美沙季と申します。
入所して早くも3か月が経ちました。毎朝この劇場の入り口を通ると、多くの方々がこの環境を支えてくださっていることを肌で感じ、良い緊張感の中、稽古に向かっています。温かくご指導してくださる国内外の先生方のお導きがあり、日々試行錯誤しながら充実した毎日を過ごしております。また、劇場で様々な人や演奏に触れ、音楽のことはもちろんですが、自身を見つめる時間も増えました。今後どのような演奏家、人となりでありたいかを考える日々です。
研修生として初めての舞台がいよいよ来週となりました。立ち稽古も大詰めとなり、士気が高まっています。研修生それぞれが役として感じ、生きる、その一瞬を客席で見届けていただけますと幸いです。
▲立ち稽古より(写真右)