オペラ研修所ニュース
海外招聘講師キャスリーン・ケリー氏レッスン・レポート
4月末のシュテファン・グレーグラー氏によるワークショップに続き、5月に今年度二人目の海外招聘講師キャスリーン・ケリー氏が来日し、約3週間に渡り音楽指導を行いました。
氏はメトロポリタン歌劇場の音楽スタッフとして長いキャリアを積み、アメリカ各地のオペラ劇場で音楽監督を歴任後、ウィーン国立歌劇場のシュトゥディエンライターに就任、2015年以降は米国に戻り、数々のオペラ公演で指揮者として活躍、また多くの教育機関で指導者として活動しています。
今回、オペラ研修所第24・25・26期生が個別指導で氏のレッスンを受けました。
レッスン開始前に個々の研修生に「今、気になっている点は?」「なぜこのアリアを選んだの?」等、相互にレッスンの目的を明確にしてから授業が始まります。
▲レッスン前に研修生と授業内容について確認
舞台表現としての各言語の発音のポイントや、演奏上の技術とドラマが密接につながっていることなどをわかりやすく説明しながら、レッスンが進んでいきます。
研修生全員が参加したマスタークラスでは、終始明るい雰囲気で、ユーモアを交えながらも、プロフェッショナルとして表現を精緻に磨き上げるためにはどうすればよいのか、非常に実践的なプロセスが示されました。
今後も海外招聘講師の特別授業やワークショップ等の様子を定期的にお伝えしていく予定です。
どうぞお楽しみに!
▲記念撮影:(写真後列左から4番目)キャスリーン・ケリー氏、(写真前列右から2番目)佐藤オペラ研修所長
オペラ研修生第24・25・26期生、ピアニスト、通訳の皆さんと。
こうした海外招聘講師を含む多彩な講師陣による日頃の研修の成果をぜひ劇場でご覧ください。
新国立劇場オペラ研修所 試演会「Scenes Recital 2023」
会場:新国立劇場・中劇場
公演日程:2023年7月29日(土)~30日(日)
チケット料金(税込)全席指定:3,850円 Z席:1,650円 ※良席はお早めに!
アトレ会員先行販売:6/22(木)10:00~29(木)
一般発売期間:2023年7月1日(土)10:00~
>公演情報ページはこちら
>チケットのご購入はこちら
新国立劇場オペラ研修所修了公演『カルメル会修道女の対話』
会場:新国立劇場・中劇場
公演日程:2024年3月1日(金)~3日(日)
作曲:フランシス・プーランク
台本:ジョルジュ・ベルナノス
指揮:ジョナサン・ストックハマー
演出・演技指導:シュテファン・グレーグラー
出演:新国立劇場オペラ研修所第24・25・26期生ほか
チケット料金(税込)全席指定:4,950円 Z席:1,650円
アトレ会員先行発売期間:2023年11月30日(木)~12月7日(木)
一般発売期間:2023年12月10日(日)10:00~
キャスリーン・ケリー Kathleen Kelly
ピアニスト、コレペティートル、指揮者/新国立劇場オペラ研修所 招聘講師(音楽指導)
サンフランシスコ・オペラで研鑽を積み、同カンパニーの音楽スタッフを務めた後、メトロポリタン歌劇場の音楽スタッフとして長いキャリアを積む。ヒューストン・グランド・オペラ、バークシャー・オペラの音楽監督を歴任した後にウィーンに移り、女性として、またアメリカ人として初めてウィーン国立歌劇場のシュトゥディエンライターに就任。2015年以降は米国に戻り、グリマーグラス・フェスティバル、ウルフ・トラップ・オペラ、アリゾナ・オペラ、エル・パソ・オペラ、オペラ・コロンバス、メローラ・オペラ・プログラム等、数々のオペラ公演を指揮する。
リサイタルの伴奏ピアニストとしても国内外で活躍し、ウィーン楽友協会、カーネギー・ワイルリサイタルホール、ケネディー・センター等で数々のソリストと共演。ウィーン国立歌劇場とヒューストン・グランド・オペラのリサイタルシリーズではキュレーターを務める。
指導者としては、シンシナティ大学コンサーヴァトリー・オブ・ミュージック学部オペラ科や、ワシントン・ナショナル・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラの各研修所、トロント大学等で定期的に後進の指導にあたっている。シカゴ・リリック・オペラ、ロサンゼルス・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラ、ワシントン・ナショナル・オペラ、カナディアン・オペラ・カンパニー等のヤング・アーティスト・プログラムにおいてもコレペティートルを務める。また、マギル大学音楽院、ベイラー大学、ヴァンダービルト大学等、多くの教育機関にてマスタークラスやワークショップを行っている。