オペラ研修所ニュース
「水野咲子オペラ歌手奨励金制度」の開設について【2024年2月情報更新】
新国立劇場では、このたび当劇場賛助会員の水野杏一氏からの寄附金を「水野咲子基金」と命名し、これを原資として「水野咲子オペラ歌手奨励金制度」を開設いたしました。
この制度は、オペラ研修所出身の若いオペラ歌手が、将来日本のオペラ界を背負う歌手となり、世界に羽ばたいて活躍することを願っておられた水野杏一氏夫人、故・水野咲子様のご遺志に基づくものです。
「水野咲子オペラ歌手奨励金」は、新国立劇場オペラ研修所研修生又は当研修所を修了した歌手のうち、同所長が認める国際的な声楽コンクールにおいて高い成果を上げる者に対して、これを称えると共に、更なる研鑽と活躍を期待して授与されます。
「水野咲子オペラ歌手奨励金」受領者には、オペラ歌手としてより一層聴衆に感動を届ける力を磨き、ひいてはオペラ界の発展に大きな貢献を果たすことが求められます。
水野杏一氏は、オペラ研修所修了公演『コジ・ファン・トゥッテ』終演後に、研修生達に本制度の設立と令夫人の遺志を伝えました。
その上で、「オペラ歌手は、聴衆に夢と希望を与える素晴らしい仕事です。目標を高く持って、世界に挑戦していただきたいと思います。」と激励の言葉を贈られました。
▲修了公演『コジ・ファン・トゥッテ』終演後、新国立劇場・中劇場楽屋エリアにて
水野杏一氏からお言葉をいただきました。(写真・右)
▲記念撮影:水野杏一氏(写真前列左から4番目)、永井和子オペラ研修所長(写真・前列左から3番目)、
粟國淳演出主任講師(写真前列右)、賛助出演の田中大輝氏(写真後列右)と高畠伸吾氏(写真前列右から2番目)、
研修生(第23,24,25期生)
[水野咲子オペラ歌手奨励金制度概要]
【2024年2月・情報更新】
2023年に開設された「水野咲子オペラ歌手奨励金制度」について、対象者と授与金額が変更になりました。
対象者は、これまで「新国立劇場オペラ研修所研修生及び同研修所修了後3年程度までの修了者」でしたが、この度「新国立劇場オペラ研修所研修生及び同研修所修了後5年程度までの修了者」に変更となりました。
授与金額は、これまで「当該成果1回につき30万円」でしたが、「当該成果1回につき50万円」に変更となりました。
1.制度名
水野咲子オペラ歌手奨励金
2.対象者
新国立劇場オペラ研修所研修生及び同研修所修了後5年程度までの修了者
3.授与条件
上記の対象者が、オペラ研修所長が認める国際コンクールにおいて入賞等の優秀な成果を上げること
4.授与金額
当該成果1回につき50万円