オペラ研修所ニュース
【Press Release】修了公演 『コジ・ファン・トゥッテ』
モーツァルトが豊かなアンサンブルで綴った恋愛喜劇を、新制作プロダクションでご覧ください!
『コジ・ファン・トゥッテ』は『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』を手掛けたモーツァルト&ダ・ポンテの黄金コンビによる最後の作品です。
女性の貞節を確かめるために2組のカップルが恋人を交換するという恋愛喜劇を、モーツァルトが豊かなアンサンブルで綴ります。
修了公演となる当公演では、研修生たちが役どころに正面から向き合い、その感性に全力で取り組んだ成果をご披露します。
3年次の第23期生たちは、この公演を経てプロの世界に飛び立ちます。
オペラ界の今後を担う精鋭たちの飛翔の瞬間にぜひお立会いください!
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※「稽古場便り」などをお届けします。
【公演概要】
公演名:
オペラ研修所 修了公演
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』全2幕〈イタリア語上演/日本語字幕付〉
公演日時:2月17日(金)18:00 18日(土)14:00 19日(日)14:00
会 場:新国立劇場 中劇場
スタッフ
【作 曲】ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
【台 本】ロレンツォ・ダ・ポンテ
【指 揮】星出 豊
【演出・指導】粟國 淳
【装 置】横田あつみ
【照 明】稲葉直人
- 【音 響】横山友美
【衣裳コーディネーター】増田恵美(モマ・ワークショップ)
◇第23期生[3年次]
内山 歌寿美(ソプラノ) 大久保 惇史(バリトン) 河田 まりか(ソプラノ) 杉山 沙織(メゾソプラノ)
◇第24期生[2年次]
大城 みなみ(メゾソプラノ) 大髙 レナ(ソプラノ) 佐藤 克彦(バリトン) 長冨 将士(バリトン) 前島 眞奈美(メゾソプラノ)
◇第25期生[1年次]
大竹 悠生(ソプラノ) 冨永 春菜(ソプラノ) 永尾 渓一郎(テノール) 野口 真瑚(ソプラノ) 松浦 宗梧(バリトン)
◇賛助出演
髙畠伸吾、田中大揮
管弦楽:新国立アカデミーアンサンブル
通奏低音(チェンバロ):星 和代
主 催:新国立劇場
チケット料金(10%税込) 全席指定 4,400円 ○クラブ・ジ・アトレ会員割引含め、各種割引はございません。
Z席 1,650円
チケット取り扱い
お電話でのお求め:新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999
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【Pコード:230-270】
作品案内
◆あらすじ
〈第1幕〉
老哲学者ドン・アルフォンソ(a)が、若い士官グリエルモ(b)、フェルランド(c)と、女性の愛が永続的に信頼しうるかどうか、
議論している。
フィオルディリージ(d)、ドラベッラ(e)姉妹と婚約している二人は、彼女たちを「信頼しうる」方に賭け、
女性の貞節に懐疑的なドン・アルフォンソと対立する。
そこで賭けが行われることになり、若者たちは戦場への出征を装う。
打ちのめされた姉妹を小間使いのデスピーナ(f)が慰め、この機会に浮気をしてみては、と勧める。
ドン・アルフォンソはデスピーナを抱き込んで計略を開始する。
すなわち、グリエルモとフェルランドに変装させ、
互いの婚約者を誘惑することで姉妹の貞節を試そうというのである。
姉妹が断固求愛を拒否し、彼らは賭けに勝ったと楽観するが、
ドン・アルフォンソはデスピーナと新しい作戦の打ち合わせをする。
二人の変装者は毒を飲んだふりをして倒れ、デスピーナ扮する医者に磁石で癒されると、
起き上がって姉妹に接吻を要求する。
そのあつかましさに姉妹は激怒するが、その熱意が姉妹の心にくさびを打ち込んでいることも否定できない。
〈第2幕〉
姉妹は少しずつその気になりはじめる。
デスピーナの勧める手練手管を批判しながらも、姉妹はどちらの男が好ましいか、楽しく選び合う。
エスコートの場面が設定され、ドン・アルフォンソの取持ちで二組のカップルができあがる。
まず、グリエルモ/ドラベッラ組が早々に打ち解け、次第を聞いたフェルランドは激怒する。
一方、フィオルディリージ/フェルランド組は難航する。
フィオルディリージが罪の意識にさいなまれ、婚約者への忠誠を誓いなおすからである。
しかし、フェルランドが死をも恐れずフィオルディリージに愛を囁くと、彼女は心から感動して彼を受け入れてしまう。
怒り狂うグリエルモとフェルランドを、ドン・アルフォンソは「女性は皆こうしたもの(イタリア語で「コジ・ファン・トゥッテ」)」と言って諭す。
婚宴がしつらえられ、乾杯が交わされるが、そのさなかに軍隊の帰還が演出され、二人の若者が本来の姿で戻ってくる。
事態が露顕してあわやという時にドン・アルフォンソが種を明かし、姉妹の謝罪を受けて、
理性を讃える歌で終幕を迎える。
◆役柄ガイド
(a)ドン・アルフォンソ:今回の罠の仕掛け人。「女は浮気性」と主張。
(b)グリエルモ:恋人のフィオルディリージを信じているが ...
(c)フェルランド:恋人のドラベッラが先に誘惑に屈し、ショックを受ける。
(d)フィオルディリージ:ドラベッラと姉妹。真面目な性格。
(e)ドラベッラ:フィオルディリージと姉妹。フィオルディリージよりも快活。
(f)デスピーナ:小間使い。恋愛経験豊かでしたたか。
キャスト
◆2月17日(金)18:00
【フィオルディリージ】内山歌寿美(23期)
【ドラベッラ】杉山沙織(23期)
【グリエルモ】長冨将士(24期)
【フェルランド】髙畠伸吾(賛助)
【デスピーナ】河田まりか(23期)
【ドン・アルフォンソ】大久保惇史(23期)
◆2月18日(土)14:00
【フィオルディリージ】大髙レナ(24期)
【ドラベッラ】前島眞奈美(24期)
【グリエルモ】松浦宗梧(25期)
【フェルランド】永尾渓一郎(25期)
【デスピーナ】冨永春菜(25期)
【ドン・アルフォンソ】田中大揮(賛助)
◆2月19日(日)14:00
【フィオルディリージ】大竹悠生(25期)
【ドラベッラ】大城みなみ(24期)
【グリエルモ】佐藤克彦(24期)
【フェルランド】髙畠伸吾(賛助)
【デスピーナ】野口真瑚(25期)
【ドン・アルフォンソ】大久保惇史(23期)
新国立劇場オペラ研修生の研修風景-イタリア研修、海外招聘講師によるレッスンなど―
オペラ研修所海外研修 イタリア・ボローニャ/ミラノ
ANAスカラシップによるオペラ研修所の海外研修が2年半ぶりに実施されました
新国立劇場オペラ研修所の海外研修は、2016年より全日本空輸株式会社と新国立劇場によって創設された「ANAスカラシップ」制度で実施されています。
▶オペラ研修所「ANAスカラシップ」
この海外研修は、ヨーロッパの歌劇場と密接なつながりのある研修機関で研修を行い、優れた芸術家の指導を受けるとともに、オペラが育まれた国の文化に直接触れることなどを目的に実施しています。
2年半ぶりの海外研修となった今回はオペラ研修所第23・24期生9名が約1か月に渡りイタリア研修を行い、元ボローニャ音楽院長セルジョ・ベルトッキ氏による特別レッスンやミラノ・スカラ座アカデミーの実施する特別レッスンを受講しました。
海外招聘講師ポール・フェリントン氏によるレッスン
オペラ研修所では、定期的に海外から優れた実績を持つ専門講師を招き、研修を行っています。
今秋、発声法指導の専門家で新国立劇場オペラ研修所招聘声楽講師のポール・フェリントン氏のレッスンが行われました。
フェリントン氏による研修はこれまでも度々実施され、その卓抜した指導に多くの研修生たちが薫陶を受けてきました。
☛詳しくはこちらをご覧ください
海外招聘講師ルチアーナ・セッラ氏によるレッスン
今年度の二人目の海外招聘講師には、世界屈指のコロラトゥーラ・ソプラノとして活躍後、ミラノ・スカラ座研修所主任講師等で後進の指導に精力的に活動されてきたルチアーナ・セッラ氏をお迎えしました。
ルチアーナ・セッラ氏には、2016年より定期的に新国立劇場オペラ研修所招聘声楽講師として、研修生をご指導いただいています。☛詳しくはこちらをご覧ください
▲記念撮影
海外招聘講師セルジョ・ベルトッキ氏によるレッスン
三人目の海外招聘講師には、イタリアをはじめヨーロッパの一流歌劇場で活躍してきた声楽家、セルジョ・ベルトッキ氏をお迎えし、マスタークラスを実施しました。
ベルトッキ氏は日本においても、2001年新国立劇場公演『トゥーランドット』をはじめ、フィレンツェ歌劇場来日公演等に出演しています。
長きにわたり、声楽家としての活動と平行して指導者としても活躍しており、新国立劇場オペラ研修所では、当研修所設立初期から講師として研修生をご指導いただいています。
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