オペラ研修所ニュース
『領事』稽古場たより⑤―冨永春菜
オペラ研修所の今年の試演会はG.メノッティ作曲・台本『領事』を上演します。
今回の稽古場たよりでは、4月に入所したばかりの第25期生を1名ずつご紹介しております。
最後にご紹介するのは、7月17日(日)にレコードの声役、18日(月・祝)に異国の女役で出演する冨永春菜(ソプラノ)です。
冨永 春菜 TOMINAGA Haruna
茨城県つくば市出身。東京藝術大学卒業。3年次に首席にて安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞、佐々木成子賞受賞。第71回全日本学生音楽コンクール声楽部門高校の部東京大会及び全国大会1位、併せてかんぽ生命奨励賞、日本放送協会賞受賞。第90回記念選抜高校野球大会開会式にて国歌独唱を担う。第75回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部第2位、併せて横浜市民賞(聴衆賞)受賞。公益財団法人青山音楽財団2021年度奨学生。声楽をモントロ典子、櫻田亮の各氏に師事。
<研修生からのメッセージ>
皆様、はじめまして!
この春に入所いたしました、ソプラノの冨永春菜です。常に表現にストイックな先輩方の傍で学べる恵まれた環境の中、刺激を受けながら充実した毎日を過ごしています。
今回の試演会オペラ『領事』は、私の音楽人生で初めて出演するオペラとなります。レコードの声と異国の女を演じるのですが、英語で物語が進んでいく中、レコードの声ではフランス語、異国の女役ではイタリア語で演じるという不思議な体験をさせていただいています。
大切な娘を助けに行くために領事館に駆け込む異国の女は、私とは歳も性格も大きく異なり、どう役に近づけるか沢山の助言をいただきながら奮闘しております。全幕通して観れば観るほど美しく絶妙なメノッティの音楽に、稽古中時々涙が流れてしまいます。
今、皆様にぜひ観ていただきたい演目です。7月17、18日、劇場でお待ちしております!