オペラ研修所ニュース

『領事』稽古場たより②―野口真瑚

オペラ研修所の今年の試演会はG.メノッティ作曲・台本『領事を上演します。

 

今回の稽古場たよりでは、4月に入所したばかりの第25期生を1名ずつご紹介しております。

二人目にご紹介するのは、アンナ・ゴメス役で出演する野口真瑚(ソプラノ)です。

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野口 真瑚 NOGUCHI Mako

京都府出身。大阪音楽大学声楽専攻卒業。卒業時に最優秀賞受賞。同大学院声楽研修室オペラ系修了。第74回全日本学生音楽コンクール第1位、横浜市民賞、佐々木成子賞受賞。第11回東京国際声楽コンクール第1位受賞。その他コンクールで多数入賞。オペラでは、《フィガロの結婚》伯爵夫人、《秘密の結婚》エリゼッタ、《ドン・ジョヴァンニ》ドンナ・アンナ、《ヘンゼルとグレーテル》ヘンゼル、《アンナ・ボレーナ》アンナ・ボレーナなどを演じる。オペラ以外に第九のソリストも務める。国外では、ブルガリア国立スタラザゴラ歌劇場で開催された「オペラアリアと日本歌曲のガラ・コンサート」に出演。これまでに声楽を北田玉代、荒田祐子の各氏に師事。



<研修生からのメッセージ>

皆様はじめまして。この度25期生としてオペラ研修所に入所させていただきました、ソプラノの野口真瑚と申します。

研修所では素晴らしい先生方のもと、日々刺激を受けながら多くのことを学ばせていただいております。

さて、今回私が演じるのは、このオペラの中で唯一の戦争被害者であるアンナ・ゴメスです。彼女は強制収容所にいた過去があり、そこでの悲痛な経験から思うようにうまく話せなかったり、体が震えたり、見えないものが見えたりと後遺症が残っています。お客様にどのようにすれば伝わるのか、役作りに日々苦戦しております。そして、一緒に出演しているマジシャン役の存在がアンナにとってのキーパーソンであると考えており、彼によって少しずつ変化していくアンナにも注目していただけると幸いです。この素晴らしい作品を皆様にお届けできますよう、本番に向けて精一杯励んでまいります。

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立稽古の様子(写真右)
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星出氏の指導を受ける野口(写真左)

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