オペラ研修所ニュース
『領事』稽古場たより①―松浦宗梧
オペラ研修所の今年の試演会はG.メノッティ作曲・台本『領事』を上演します。
今後、4月に入所したばかりの第25期生を1名ずつご紹介いたします。
まず、一人目にご紹介するのは、秘密警察官役で出演する松浦宗梧(バリトン)です。
松浦 宗梧 MATSUURA Shugo
福島県伊達市出身。東京音楽大学音楽学部声楽専攻卒業。福島県合唱連盟70周年記念事業青少年選抜合唱団としてオーストリアでの公演に参加。第19回東京音楽大学コンクール声楽部門本選 入選。日仏音楽協会=関西第51回フランス音楽コンクール声楽部門本選 入選。公益財団法人青山音楽財団2021年度奨学生。オペラや歌曲、アンサンブル、弾き語りなど幅広く演奏活動を行う。声楽を菅野宏昭、阿部絵美子に師事。
<研修生からのメッセージ>
はじめまして。今年度入所しました、25期バリトンの松浦宗梧です。
それぞれに並外れた才能やユニークな人間性を備えている研修生の方々と時間を共にできていることを幸運に思います。
今回『領事』では「秘密警察官」という役を両日演じます。ジョンの自由を阻む敵、権力の象徴です。本来バスの役であり、若く明るいハイバリトンである私のナチュラルに出てくるキャラクターとは歌も性格もかなり違うため、正直苦戦していますが、だからこそオペラの基本的な技術や考え方、役づくりを一から勉強できています。
自由とは?人間とは?愛とは?メノッティが命を吹き込んだ傑作英語オペラの世界、バッドタイミングで現れて場を支配するSecret Police Agentを、どうぞお見逃しなく!