オペラ公演関連ニュース
2024/2025シーズン開幕公演 オペラ「夢遊病の女」が初日を迎えました
本日、新国立劇場2024/2025シーズン開幕公演『夢遊病の女』が開幕しました。
『夢遊病の女』はベルカント・オペラを代表する作品のひとつで、オペラパレスでベッリーニのオペラが上演されるのは今回が初めてです。このプロダクションはマドリードのテアトロ・レアル、パレルモ・マッシモ劇場、バルセロナ・リセウ大劇場との共同制作によりマドリードで初演されたもので、バルバラ・リュック演出ではアミーナの心情に焦点が当てられ、山村の閉鎖的なコミュニティの中で結婚を前にしたアミーナの感じる不安が浮き彫りにされていきます。
指揮にはベルカント・オペラをリードする世界的巨匠マウリツィオ・ベニーニが登場し、タイトルロールのアミーナにはイタリアの新星クラウディア・ムスキオ、婚約者エルヴィーノにはベルカント・テノールの大スター、アントニーノ・シラグーザが出演。ロベルト伯爵に妻屋秀和、エルヴィーノの元恋人リーザに伊藤晴、アミーナの母テレーザに谷口睦美、リーザに思いを寄せるアレッシオに近藤圭と、国内屈指の歌手たちが集まりました。キャストの熱のこもった表現と、歌手を存分に歌わせるベニーニ指揮・東京フィルハーモニー交響楽団の精緻な演奏、もう一人の主役として活躍する新国立劇場合唱団に、客席から次々に拍手が沸き起こりました。
また、シンプルながら刻々と表情を変え続ける舞台美術、そして10人のダンサーが表す心理表現は、魅入られずにいられないほど美しく、あっという間の3時間でした。
終演後のカーテンコールでは、明後日還暦の誕生日を迎えるアントニーノ・シラグーザに東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で、会場中の皆で「Happy Birthday」の大合唱をプレゼント。オペラパレスが幸せな気持ちに包まれるシーズン開幕となりました。
『夢遊病の女』公演は10月14日まで。新シーズンも新国立劇場オペラにご期待ください。
- 新国立劇場HOME
- オペラ公演関連ニュース
-
2024/2025シーズン開幕公演 オペラ「夢遊病の女」が初日を迎えました