10月1日、2023/2024シーズン開幕公演 文化庁芸術祭オープニング・オペラ『修道女アンジェリカ／子どもと魔法』が初日を迎え、新シーズンが幕を開けました。

オペラパレスには開幕を待ちわびたお客様が集まり、新国立劇場ならではの洒脱な２本立てオペラに喝采が沸きました。

プッチーニの『修道女アンジェリカ』は『三部作』のひとつで、我が子と引き離されたアンジェリカが子を思い命を絶つ物語が、プッチーニならではの起伏に富んだ音楽によって綴られます。女声ソリストと合唱による精緻なアンサンブル、アンジェリカと公爵夫人の息詰まるやり取り、そして絶望から死を選んだアンジェリカのドラマティックな表現に、劇場じゅうが感動に包まれました。

対する『子どもと魔法』は、"管弦楽の魔術師"と呼ばれ、バレエ音楽でも知られるフランス印象派の作曲家ラヴェルのファンタジーで、子どもに悪さをされた身の回りの物や生き物たちが次々に仕返しをしてくる物語。映像を使ったユーモアセンスあふれる楽しい舞台、新国立劇場ならではの機構を生かしたダイナミックな転換、次々に登場する多彩な登場人物たち、そしてラヴェルならではの遊び心いっぱいの音楽には、目を見張るばかりです。幕切れでは温かい幸福な空気に包まれ、カーテンコールでも盛んに拍手が送られました。

『修道女アンジェリカ／子どもと魔法』公演は10月9日（月祝）まで。

新国立劇場では芸術の豊かさを伝える数々のオペラ公演をご用意して、皆様をお待ちしております。2023/2024シーズンも劇場ならではのとびきりの時間を、オペラパレスでごゆっくりお楽しみください。

なお、10月1日(日)～13日(金)の間、「新国立劇場フォトキャンペーン」を実施中です。ウェルカムフラワーのほか、新国立劇場内で撮影いただいたお写真をX（旧Twitter）、Instagram にハッシュタグ「#新国フォトキャンペーン」を付けて投稿いただくと、抽選でオリジナルグッズ、プログラム引換券が当たります。奮ってご参加ください。皆様からの素敵なお写真、公演のご感想をお待ちしております。