オペラ公演関連ニュース
オペラ『ペレアスとメリザンド』が初日を迎えました
2021/2022シーズンを締めくくる新制作『ペレアスとメリザンド』が開幕しました。エクサンプロヴァンス音楽祭、ポーランド国立歌劇場との共同制作によりケイティ・ミッチェル演出のプロダクションがオペラパレスに登場、大野和士芸術監督自らの指揮により、繊細で緊張感に満ちたドビュッシーのオペラをお届けしました。
『ペレアスとメリザンド』キャストにはカレン・ヴルシュ、ベルナール・リヒター、ロラン・ナウリと世界随一のこの作品の歌い手が集まり、妻屋秀和、浜田理恵、九嶋香奈枝、河野鉄平の日本人キャストと共に、白熱したパフォーマンスを繰り広げ、大きな拍手を受けていました。オーケストラピットの東京フィルハーモニー交響楽団も陰影に富んだ演奏で大野和士芸術監督のリードに応え、美しい響きと雄弁なうねりでドラマを導きました。
リアリズムとフェミニズムに立脚するケイティ・ミッチェルの演出は、「夢」の枠組みを取って夢幻の世界を創り出すと共にメリザンドの精神世界にクローズアップし、作品の象徴的な空気を活かしながらも、今日的なドラマとして『ペレアスとメリザンド』を読み直しています。舞台から次々に投げかけられる謎に、客席も固唾を呑んで幕切れまで見入っていました。
『ペレアスとメリザンド』公演は7月17日(日)まで。音楽と舞台がひとつになって心に響く、フランス・オペラの入魂の上演をどうぞお見逃しなく。
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オペラ『ペレアスとメリザンド』が初日を迎えました