オペラ公演関連ニュース
オペラ『愛の妙薬』指揮者、出演者変更のお知らせ
2021/2022シーズンオペラ『愛の妙薬』に出演を予定していた招聘指揮者、キャストは、入国制限措置等の諸般の事情により出演が不可能となりました。このため、下記のとおり出演者を変更して上演致します。
指揮:フランチェスコ・ランツィロッタ → ガエタノ・デスピノーサ
アディーナ:ジェシカ・アゾーディ → 砂川涼子
ネモリーノ:フアン・フランシスコ・ガテル → 中井亮一
ベルコーレ:ブルーノ・タッディア → 大西宇宙
ドゥルカマーラ:ロベルト・デ・カンディア → 久保田真澄
ガエタノ・デスピノーサ (Gaetano D'ESPINOSA)
イタリア・パレルモで生まれ、ピアノ、ヴァイオリン、作曲を学ぶ。92年ヴィットリオ・ヴェネト、96年ロヴェレ・ドーロ国際音楽コンクールで最高位を獲得し、ヴァイオリニストとしてキャリアをスタート。03年から08年までザクセン州立歌劇場コンサートマスターを務める。ファビオ・ルイージと出会い08年以降指揮者としての活動に専念、クレメラータ・バルティカ、プラハ・フィルハーモニア管弦楽団などに客演。フェニーチェ歌劇場管弦楽団、フィレンツェ五月祭管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、トリノRAI交響楽団などに一気にデビューを飾る。オペラでは10年ザクセン州立歌劇場『椿姫』、翌年ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場『道化師』を指揮し成功を収め、リヨン歌劇場、グラーツ歌劇場、フェニーチェ歌劇場、ローマ歌劇場、ザクセン州立歌劇場などに登場。13年~17年、ミラノ・ヴェルディ交響楽団首席客演指揮者。NHK交響楽団などに招かれ度々来日しており、16年あいちトリエンナーレ『魔笛』、17年二期会『蝶々夫人』を指揮している。新国立劇場では本年1月『さまよえるオランダ人』を指揮する予定。
砂川涼子 (SUNAKAWA Ryoko)
武蔵野音楽大学首席卒業。同大学院修了。第69回日本音楽コンクール第1位ならびに海外派遣特別賞受賞。第16回リッカルド・ザンドナイ国際声楽コンクールでザンドナイ賞など受賞多数。2001~04年江副育英会オペラ奨学生として渡伊。05年五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。2000年新国立劇場小劇場オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』エウリディーチェで本格的にデビュー。藤原歌劇団『ランスへの旅』コリンナ、『ラ・ボエーム』ミミ、『ドン・パスクワーレ』ノリーナ、『フィガロの結婚』伯爵夫人、日生劇場『カプレーティ家とモンテッキ家』ジュリエッタ、びわ湖ホール『死の都』マリエッタ、『椿姫』ヴィオレッタなどに出演を重ね、日本を代表するソプラノの一人として活躍中。19年には藤原歌劇団『ラ・トラヴィアータ』ヴィオレッタ、日生劇場『トスカ』に出演。新国立劇場では『トゥーランドット』リュー、『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『カルメン』ミカエラ、『ホフマン物語』アントニア、『魔笛』パミーナ、『ウェルテル』ソフィー、『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタなどに出演。武蔵野音楽大学非常勤講師。藤原歌劇団団員。
中井亮一 (NAKAI Ryoichi)
名古屋芸術大学首席卒業、同大学大学院修了。NPO イエロー・エンジェル(宗次徳二氏創設)の奨学生として 2005 年より渡伊。スカラ座音楽院オペラ研修所(合唱)修了。留学中、07 年ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル『ランスへの旅』に騎士ベルフィオーレで出演し好評を得て、08 年フェニーチェ歌劇場『ロッシーニ・ガラ・コンサート』のソリストに抜擢されるなど国際的にも活躍。帰国後は藤原歌劇団に『タンクレーディ』アルジーリオで賛助出演しデビュー以降、『夢遊病の女』エルヴィーノ、『ランスヘの旅』ベルフィオーレ、『セビリアの理髪師』伯爵、『愛の妙薬』ネモリーノ、『椿姫』アルフレード等に出演し絶賛を博している。日本オペラ協会『夕鶴』与ひょう、日生劇場及び兵庫県立芸術文化センター『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵、名古屋二期会『ホフマン物語』ホフマン、関西二期会『ファウスト』ファウストなど全国で活躍。新国立劇場では、21 年高校生のためのオペラ鑑賞教室・ロームシアター京都公演『ドン・パスクワーレ』エルネストへ出演している。藤原歌劇団団員。日本オペラ協会会員。桜美林大学非常勤講師。新国立劇場本公演へは今回が初登場となる。
大西宇宙 (ONISHI Takaoki)
武蔵野音楽大学及び大学院、ジュリアード音楽院を卒業。シカゴ・リリック・オペラで研鑽を積み、世界初演オペラ『Bel Canto』でアメリカデビュー。同劇場メンバーとして50以上の公演に出演。最近ではノース・カルロライナ・オペラ『カルメン』『道化師』『フィデリオ』等に出演し絶賛される。ヨーロッパではウィーン交響楽団、ニュルンベルク交響楽団、ミュンヘン放送交響楽団などと共演。近年ウィーン楽友協会デビューを飾ったほか、ヴェルビエ音楽祭にも出演。カーネギーホールにてシベリウス『クレルヴォ』交響曲、『ドイツ・レクイエム』にソリストとして出演。2019年にセイジ・オザワ松本フェスティバル『エフゲニー・オネーギン』タイトルロールで日本でのオペラデビュー。NHK交響楽団『フィデリオ』ドン・フェルナンド(演奏会形式)、バッハ・コレギウム・ジャパン『リナルド』アルガンテ、びわ湖ホール『ローエングリン』伝令などに出演。ロシア・ナショナル管弦楽団『イオランタ』(演奏会形式)、京都市交響楽団『戦争レクイエム』、いずみシンフォニエッタ大阪『大地の歌』、東京交響楽団『海の交響曲』、NHK交響楽団『第九』など国内でのオーケストラ公演でも好評を得ている。第30回五島記念文化賞オペラ新人賞及び第30回日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞を受賞。新国立劇場初登場。
久保田真澄 (KUBOTA Masumi)
国立音楽大学卒業、同大学大学院修了。93年第62回日本音楽コンクール声楽部門第3位。94年五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。96年リニャーノ国際コンクール及び第2回フェルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクールに入選。ミラノで『蝶々夫人』『椿姫』『アイーダ』『ラ・ボエーム』などに出演。藤原歌劇団では、『愛の妙薬』『椿姫』『マクベス』などで活躍。新国立劇場では『アイーダ』『ドン・ジョバンニ』『ウェルテル』『カルメン』『ルチア』『ラ・ボエーム』『オテロ』『フィガロの結婚』『トスカ』『椿姫』など数多く出演。21年高校生のためのオペラ鑑賞教室・ロームシアター京都公演『ドン・パスクワーレ』ではタイトルロールに出演した。藤原歌劇団劇団員。国立音楽大学教授。
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