舞台芸術等総合支援事業(学校巡回公演)
新国立劇場合唱団による学校巡回公演
舞台芸術等総合支援事業(学校巡回公演)とは?
独⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会の採択を受けた各分野(⾳楽、演劇、舞踊、伝統芸能、メディア芸術)のトップレベルの団体が、実施校において実演芸術の公演・メディア芸術の体験プログラムを予算の範囲内で実施します。
また、公演とは別に、公演に関するワークショップを⾏います。ワークショップでは、公演の鑑賞や体験をより効果的なものとするため児童・⽣徒に対して鑑賞指導や実技指導、共演の練習等を⾏います。
公益財団法人新国立劇場運営財団は、平成21年度より本事業(*)を受託し、新国立劇場合唱団による学校巡回公演を行っています。少人数で事前指導を行うワークショップと総勢30名の合唱による本公演によりプログラムは構成されています。令和5年度までに全国37都道府県、延べ187校の小中学校を訪問し、多くの児童、生徒の皆様に合唱の魅力、生の歌声の迫力をお届けしてまいりました。
令和6年度は計12校(長野県、愛知県、岐阜県、佐賀県、熊本県)の小中学校にて巡回公演を実施する予定です。
*平成21年度「本物の舞台芸術体験事業」、 平成22年度「子どものための優れた舞台芸術体験事業」、 平成23、24年度「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」、 平成27~30年度「文化芸術による子供の育成事業」、令和元~3年度「文化芸術による子供育成総合事業」、令和4~5年度「文化芸術による子供育成推進事業」
新国立劇場合唱団による学校巡回公演
事前ワークショップ(約80~90分)
4名の声楽家、指揮者(司会、ピアノ)が学校を訪ね、子供たちに鑑賞・実演指導を行います。歌唱のポイント指導は、親しみやすいオリジナル曲や訪れる学校の校歌に乗せてユーモアを交えて行い、最初は堅かった子供たちも最後には笑顔で元気に歌うようになります。
♪ソプラノ、アルト、テノール、バスという声種の紹介
♪歌声が組み合わさって「合唱」になる様子を実演で解説
♪姿勢・呼吸・響きという歌唱の基本的なポイントを指導
令和5年度合唱ワークショップ動画(ダイジェスト)
合唱コンサート(約80~90分)
総勢30名の合唱、指揮者、ピアニストによる本格的な合唱コンサートで、体育館に大迫力の合唱が響き渡ります。校歌、日本の歌などのよく知っている曲も、合唱で演奏されると新しい発見があります。後半は、新国立劇場ならではのオペラの合唱曲が演奏されます。
校歌演奏
訪問先の学校の校歌を、このコンサートのために編曲した混成四部合唱で演奏します。プロの大人の合唱によって歌われる校歌がどのように響くか注目です。
日本の歌
♪「ほたるこい」
♪「そうらん節」
♪ 各都道府県に伝わる歌や民謡
♪「ふるさとの四季」
昔から伝わる日本の素晴らしい歌を合唱で演奏します。「ほたるこい」は女声合唱による輪唱、「そうらん節」は力強い男声合唱による演奏です。その次の演奏曲は、実施校の地域に伝わる歌や民謡を、本公演のために新国立劇場が合唱曲にしたものです。どの曲が演奏されるかは当日のお楽しみです。「ふるさとの四季」は、「ふるさと」「春の小川」「茶摘み」「もみじ」「雪」等、季節にちなんだ唱歌をメドレーにした合唱です。日本の移り変わる四季を歌でお楽しみいただけます。
世界の歌
♪ベートーヴェン「交響曲第九番」より第四楽章
小学校でも「よろこびの歌」として演奏され、誰もがそのメロディーを知っているベートーヴェン「交響曲第九番」の第四楽章。この演奏会では、印象的なバリトンのソロパート部分からオリジナルのドイツ語で演奏し、やがて大迫力の合唱へと盛り上がります。
オペラの世界
♪『カヴァレリア・ルスティカーナ』(マスカーニ作曲)より オレンジの花は香り
♪『さまよえるオランダ人』(ワーグナー作曲)より 糸紡ぎの合唱
♪『魔弾の射手』(ウェーバー作曲)より 狩人の合唱
♪『椿姫』(ヴェルディ作曲)より 乾杯の歌 等
新国立劇場合唱団は、新国立劇場のオペラ公演の核を担う合唱団です。後半では、代表的なオペラの合唱曲を3~4曲演奏し、オペラの世界を子供たちに紹介します。合唱メンバーは、前半とは異なり、登場人物になりきって演技をしながら歌います。総合芸術であるオペラの魅力を味わっていただけます。
生徒児童への校歌(又は学校希望曲)の歌唱指導または合同演奏(注)
ワークショップでやったことを思い出しながら、学校の校歌や希望曲を新国立劇場合唱団と一緒に歌います。合唱は、ひとりではなく大人数で歌う共同作業です。大人数の声でこそできる音の表現、声が合ったときの楽しさをぜひ体験してください。
(注)学校との合同演奏については実施の可否を事前にご相談させていただきます。
令和5年度合唱コンサート動画(ダイジェスト)