新国立劇場合唱団
1997年10月に開場した新国立劇場のオペラ公演の核を担う合唱団として、98年4月から活動を開始。公募され、厳正な審査によって選ばれるメンバーは男女100名を超え、新国立劇場が上演する多彩なオペラ公演により年々レパートリーを増やしています。個々のメンバーは高水準の歌唱力と優れた演技力を有しており、合唱団としての優れたアンサンブル能力と豊かな声量は、公演ごとに共演する出演者、指揮者、演出家・スタッフはもとより、国内外のメディアからも高い評価を得ています。
外部出演公演ではNHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢など国内オーケストラとの共演も積極的に行い、2010年マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、12年ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、13年ジャナンドレア・ノセダ指揮トリノ王立歌劇場管弦楽団&合唱団、16年サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、18年にはフランツ・ウェルザー=メスト指揮クリーヴランド管弦楽団など海外のオーケストラとの共演も数多く、活躍の場を広げています。
また、文化庁「文化芸術による子供育成推進事業」として、全国各地の小・中学校における巡回公演も行っています。
第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞。
新国立劇場首席合唱指揮者 三澤洋史
国立音楽大学声楽科卒業後、指揮に転向。84年ベルリン芸術大学指揮科を首席で卒業。85年ブリテン『カーリュー・リヴァー』で指揮デビュー。以来オペラ、オラトリオの合唱指揮者として活躍。99年以降バイロイト音楽祭の合唱指導スタッフとして招聘される。新国立劇場では合唱指揮以外に、『ヘンゼルとグレーテル』、小劇場オペラ『アブ・ハッサン』『オペラの稽古』、高校生のための鑑賞教室『蝶々夫人』の指揮、こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』『スペース・トゥーランドット』の編曲・指揮を務めている。『ジークフリートの冒険』はウィーン国立歌劇場特設会場及びチューリッヒでも上演され好評を博した。
新国立劇場合唱指揮者 冨平恭平
東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。指揮を高関健、田中良和、小田野宏之の各氏に師事。これまでに群馬交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団などを指揮。オペラでは新国立劇場、東京二期会、藤原歌劇団などの公演で副指揮者、合唱指揮者、プロンプターなどを務めている。10年8月から新国立劇場音楽スタッフ。