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2024年秋 初台アート・ロフト
『クリエイターたちの集い』展
-A Celebration for the Creators-




時空を超えた人生の旅を構想する屋根裏部屋「初台アート・ロフト」。アート作品である舞台衣裳に光を当て、新たな物語を創造します。2019年にスタートした「初台アート・ロフト」は、「ファンタジー展」「パラード展」「生命の木展」「神話への旅展」「想像力と技-素材と型-展」「時空をこえて展」「奇想空間展」「針と糸で繋ぐ未来への扉展」など様々な切り口から舞台衣裳の展示を実施してきました。今回の『クリエイターたちの集い』(A Celebration for the Creators)は、衣裳デザイナーたちによる舞台衣裳という"アートワーク"への賛歌をテーマにしています。新たな生命を吹き込まれた舞台衣裳の数々が、それぞれに独創的な世界を創り上げています。舞台衣裳の制作過程には、デザイナーや多くの工房の人々の手がかけられています。そして、そうした人々のエネルギーが時空を超えて再び伝わってくるかのようです。

今回の展示では、オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(2000年初演)、 『カルメン』(2002年初演)、『道化師』(2004年初演)、『さまよえるオランダ人』(2007年初演)、『パルジファル』(2014年初演)、こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』(2004年初演)、『パルジファルとふしぎな聖杯』(2011年初演)、バレエ『眠れる森の美女』(1997年初演)、演劇『INTO THE WOODS』(2004年初演)から、クリエイターたちの想像力豊かな衣裳の数々をご覧いただけます。






展示紹介


「初台アート・ロフト」は、新国立劇場のオープンスペースやギャラリーが会場となっています。高い天井から差し込む日光、夜の照明と展示物の影が織りなす神秘的な空間は、建築上の大きな魅力です。この劇場という非日常の空間の中で、本展示の衣裳の彩り豊かなそれぞれの魅力と個性が表現されています。

今回の展示では、光沢感のあるラメシャ(ラメ生地)で縫製された花や蔦のモチーフが空間を華麗に彩っています。約6,000枚を超える花びらと葉のパーツはラメ素材の生地に刺繍を施し、一枚ずつ丁寧に切り出しをし、手仕事により縫い合わされたものです。 これらの装飾は、冬のひんやりとした雰囲気を一層引き立ててキラキラと輝きを放ち、クリエイターたちの思いが集結した一つの芸術的な空間を創り出しています。

木工オブジェ「願いの木 Wishing Tree」と、オリジナルチュチュをまとったバレリーナが展示された2階ギャラリー、そして花と蔦に囲まれた1階「マドンナの庭園」のベンチは、写真撮影スポットとしてお楽しみいただけます。

実際の衣裳やオブジェに加え、今回も約200点以上の展示作品の写真をパネルでご紹介いたします。カメラのフィルターを通して表現された世界もぜひお楽しみください。



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3Fギャラリーの様子。
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『眠れる森の美女』よりカラボスの衣裳と装飾。シルクで作られたドレスには、細やかなビーズ刺繍が施されている。エリザベス・カラーや冠の装飾も美しい。

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『ドン・ジョヴァンニ』よりドン・ジョヴァンニとドンナ・アンナの衣裳。厚手のフェルトで作られたジャケットは革のような質感も感じさせる。
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『カルメン』よりカルメンのドレス。赤地に施された細やかな黒い刺繍やレースに注目したい。

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『INTO THE WOODS』よりシンデレラのドレス。物語の世界に浸れるようなグレーのシャンタンとジョーゼット、レース飾りが美しい。
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こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』よりローゲと森の小鳥の衣裳。赤とオレンジのオーガンジーチュールで表現された炎や、シャガードのアップリケで描かれた小鳥の模様にクリエイターの想像力が感じられる。

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『道化師』よりアルレッキーノとコロンビーナの衣裳。パニエに施された星型のスパンコールや、キラキラと輝く菱形のパッチワークに心が踊る。
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『さまよえるオランダ人』よりオランダ人の衣裳。ラメシャの装飾も海にちなんだ装飾になっている。

23_0007.JPGどものためのオペラ劇場『パルジファルとふしぎな聖杯』より筋肉女の衣裳。ウレタンで作られた肌肉とコルセットが目に楽しい。
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『ドン・ジョヴァンニ』よりドンナ・エルヴィーラの薔薇がほどこされた衣裳と、光沢のあるラメシャで作られた細やかな装飾が目を瞠る花壇。庭のベンチに座って写真撮影が可能なフォトスポットです。

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『パルジファル』よりクリングゾルの衣裳。エントランスすぐの場所で、お客様をお迎えする。
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木工オブジェ「願いの木 Wishing Tree」。クリエイティブチームによるワークショップを通じて、大木に花が咲き、命を吹き込まれる。
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「クリエイターたちの集い」展をコンセプトに制作されたオリジナルチュチュ。花の精「愛ーAI」と名付けられた。花と蔦の装飾が組み込まれた衣裳との一体感が美しい。
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もう一点のオリジナルチュチュ、花の精「希ーNOZOMI」。チュチュの全面に草花が施されている。対で飾られている植栽とのバランスが絶妙な清々しい空間。


今回の「クリエイターたちの集い」展では、舞台衣裳と小道具、オリジナル装飾が織りなす空間デザインをより楽しんでいただけるでしょう。
確かに、そのデザインを、その衣裳を、その小道具を考え、実際に創造し、この世に生み出した人々がいました。その飽くなき好奇心と創造性、気の遠くなるような手仕事によるとてつもないエネルギーが空間に満ちているようです。

各ギャラリーに飾られた観葉植物はどれも良い気を出してくれるものばかりで、心地よい空間づくりにも貢献してくれています。



2024年秋 初台アート・ロフト『クリエイターたちの集い』展

■会期:2024年11月13日~2025年2月下旬まで
■会場:1階メインエントランスホールおよび、2・3階ギャラリー
■開場時間:8:00~20:00

■ご観覧料:無料

 キュレーション:桜井久美(アトリエヒノデ)

 インスタレーション :渡邊健斗/青木美穂(IM space lab)
 木工オブジェ制作:中村康志
 写真撮影:田中亜紀

 マネキン製作:株式会社七彩
 植栽:株式会社野沢園

 小道具:新国立劇場 技術総括室

 制作:新国立劇場 情報センター

 

お問合せ


新国立劇場 情報センター

〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1 ☎03-5352-5716

 

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初台アート・ロフトは、時空を超えた人生の旅を構想する

屋根裏部屋です。

 

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