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【9月開催】2024 秋のオープンシアター(2024.9.2更新)
〈2024 秋のオープンシアターのお知らせ〉
オペラ界の巨匠 ゲッツ・フリードリヒ演出
リヒャルト・ワーグナーの最高傑作 『ニーベルングの指環』
4部作一挙上映
(収録年:2015~2017年 新国立劇場)
ウイークエンド・オープンシアター
(土日に開催するオープンシアターです)
オペラ界の巨匠 ゲッツ・フリードリヒが、最晩年の1996年~99年にかけて、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)で
演出したプロダクションをシアターの大画面でじっくり堪能できる、またとない機会をぜひお見逃しなく!
〈 新国立劇場では2015年~2017年にかけて上演し、世界的に人気を博した ステファン・グールドが『指環』4作品のテノール役で出演!〉
左より、「ラインの黄金」ローゲ/「ワルキューレ」ジークムント/「ジークフリート」ジークフリート/「神々の黄昏」ジークフリート
●追加上映作品が決定!!!(2024.9.2更新) ※こちらの作品は『指環』作品終了後に上映いたします
「未来の芸術 バイロイト祝祭劇100年」
1876年にリヒャルト・ワーグナーが自作だけを上演するために完成させた、バイロイト祝祭劇場の歴史とワーグナー一族が劇場を守り通した、1975年までの100年間の舞台の裏側を克明に綴ったドキュメンタリー映画。1965年以降、この劇場に出演した往年の歌手たちの立ち稽古、カール・ベームをはじめとする名指揮者に歌唱指導を受ける場面や振り付け、演出、舞台装置に至るまでが"ドキュメント・バイロイト"として多数収録されている。(収録時間:100分)
【CHAPTER】
●リヒャルト・ワーグナー史 1849年~
●ドキュメント・バイロイト
(練習風景収録作品)
・「パルジファル」(1960、1965)・「ローエングリーン」(1960)・「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(1960)・「さまよえるオランダ人」(1960、1965)・「ニーベルングの指環」(1960、1965)・「タンホイザー」(1965)
●現代のバイロイト
●「ゲッツ・フリードリヒとバイロイト音楽祭」
~オープンシアターの余韻そのままに、さらに深く楽しめる関連本をご紹介~(2024.9.2更新)
「バイロイト音楽祭 ニーベルングの指環」
写真:LAUTERWASSER 吉田秀和/渡辺護
出版:音楽之友社
ワーグナーは、「ニーベルングの指環」の上演のためにバイロイト祝祭劇場を建てたといわれるほど、この作品は、劇場の上演演目の中でも最も重要な楽劇である。本書では4人の演出家による、6つの『指環』の舞台写真を掲載。
【掲載】
「バイロイト音楽祭Ⅱ」
写真:Bayreuth Festspiele
文:三宅幸夫
出版:音楽之友社
ゲッツ・フリードリヒが1972年にバイロイト音楽祭に初登場した「タンホイザー」は、巡礼たちの纏った衣裳を巡り賛否両論の渦を巻き起こす。そして、1979年に新演出した「ローエングリン」。この演目はバイロイト音楽祭の中でも上演回数が少なく、成功例も乏しいが、光と影を雄弁に対比させた彼の演出した作品は比較的成功したといわれる。さらには初演100を記念して1982年にオープニングを飾った「パルジファル」も美しい舞台写真とともに掲載。
【カラー掲載演目(掲載ページ順)】
・「パルジファル」(1982年:ゲッツ・フリードリヒ演出、1975年:ヴォルフガング・ワーグナー演出)
・「トリスタンとイゾルデ」(1981年:ジャン=ピエール・ポネル演出、1962年:ヴィーラント・ワーグナー演出)
・「ローエングリン」(1979年:ゲッツ・フリードリヒ演出)
・「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(1983年:ヴォルフガング・ワーグナー演出、1963年:ヴィーラント・ワーグナー演出)
・「タンホイザー」(1985年:ヴォルフガング・ワーグナー演出、1961年:ヴィーラント・ワーグナー演出、1972年:ゲッツ・フリードリヒ演出)
・「さまよえるオランダ人」(1969年:アウグスト・エファーディング演出、1978年:ハリー・クプファー演出)
・「パルジファル」(1951年:ヴィーラント・ワーグナー演出)
・「さまよえるオランダ人」(1974年:アウグスト・エファーディング演出)
「Bayreuther Festspiele」
著:Scheel, Joachim/Heinig, Hanneワーグナーが作品を理想的な環境で上演するために計画、設計し、完成させたバイロイト祝祭劇場。アコーディオンのように大きく広がるページを開くと、建物も壁も床も椅子も全て木で作られ、煌びやかなシャンデリアも彫刻も一切無い、音響重視の劇場内部が現われ、客席から舞台を見ているような気分になる。観客を舞台に集中させるために舞台下に設けた、「神秘の奈落」と呼ばれるオーケストラピットから、観客席を見た貴重な写真や、緻密な設計図など見どころ満載の一冊。
9/7(土) 序夜 「ラインの黄金」 (収録日:2015年10月1日)
指揮:飯守泰次郎/演出:ゲッツ・フリードリヒ
【キャスト】
ヴォータン:ユッカ・ラジライネン
ドンナー:黒田 博
フロー:片寄純也
ローゲ:ステファン・グールド
ファーゾルト:妻屋秀和
ファフナー:クリスティアン・ヒュープナー
新たな「リング」の幕開け!指環をめぐる壮大なドラマがここからはじまる。
ラインの黄金から作った指環の持ち主には、無限の権力が与えられる。ニーベルング族のアルベリヒが指環を手に入れるが、主神ヴォータンに奪われ、ヴァルハル城の報酬として巨人族に与えられてしまう。ラストの「神々のヴァルハルへの入城」は、雄大な音楽による名場面である。
9/14(土)第1日 「ワルキューレ」(収録日:2016年10月2日)
指揮:飯守泰次郎/演出:ゲッツ・フリードリヒ
【キャスト】
ジークムント:ステファン・グールド
フンディング:アルベルト・ペーゼンドルファー
ヴォータン:グリア・グリムスレイ
ジークリンデ:ジョゼフィーネ・ウェーバー
ブリュンヒルデ:イレーネ・テオリン
フリッカ:エレナ・ツィトコーワ
兄妹の悲恋、そして父娘の別れ...ワーグナーが描く終わりなき葛藤の物語
「ニーベルングの指環」全4部作の中でも群を抜いて人気が高く、単独で上演される機会も多い作品。ジークムントと双子の妹ジークリンデの禁断の愛、神々の長ヴォータンと愛娘ブリュンヒルデの永遠の別れなどが、甘美な音楽でドラマチックに描かれる。
9/21(土)第2日 「ジークフリート」(収録日:2017年6月1日)
指揮:飯守泰次郎/演出:ゲッツ・フリードリヒ
【キャスト】
ジークフリート:ステファン・グールド
ミーメ:アンドレアス・コンラッド
さすらい人:グリア・グリムスレイ
アルベリヒ:トーマス・ガゼリ
ファフナー:クリスティアン・ヒュープナー
ブリュンヒルデ:リカルダ・メルベート
いよいよ「指環」は後半へ。英雄ジークフリートが登場!
前2作とは異なり、冒険に出た若者が大蛇を退治し、眠れる姫を目覚めさせるという、英雄ジークフリートの成長と冒険の物語。ワーグナーは第2幕途中で作曲を12年間中断したため、音楽の特徴が変化し、第3幕の音楽はより豊かで成熟したものになっている。本作のジークフリート役は、ワーグナーのテノール役の中でも難役中の難役と言われている。
9/28(土)第3日 「神々の黄昏」(収録日:2017年10月1日)
指揮:飯守泰次郎/演出:ゲッツ・フリードリヒ
【キャスト】
ジークフリート:ステファン・グールド
ブリュンヒルデ:ペトラ・ラング
アルベリヒ:島村武男
グンター:アントン・ケレミチェフ
ハーゲン:アルベルト・ペーゼンドルファー
グートルーネ:安藤赴美子
ヴァルトラウテ:ヴァルトラウト・マイヤー
圧倒的なカタルシス。指環を巡る壮大な物語がいよいよ完結。
アルベリヒの子、ハーゲンの策略によりジークフリートが殺害される。ブリュンヒルデは指環をラインの娘たちに返し、ヴァルハルは崩壊する。神々の終焉が管弦楽で圧倒的な迫力を持って描かれる。20世紀のオペラ界の頂点に君臨し続けた名歌手、ヴァルトラウト・マイヤーが、ヴァルトラウテ役で出演したことも、上演当時大きな話題となった。
2024 秋のオープンシアター 開催概要
【会場】新国立劇場5階 情報センター/ビデオシアター(全28席)
【入場】無料(出入りは自由です)
【時間】ウイークエンド・オープンシアター:11:00~18:00
(情報センターへの最終入室は、17:30となります)
※以下、予めご確認ください
・演目や上映時間をご指定いただくことはできません。
・出入り自由のイベントです。お席の確保や場所取りはできません。
・情報センターのご利用にあたっては、資料閲覧証が必要です。(受付カウンターで発行します。住所・氏名・生年月日を確認できる身分証明書をお持ちください)
>ご利用については、情報センター開室カレンダーをご確認ください。
※8/11(土)~9/4(水)は、夏季休室期間となっております。
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