2024年春 初台アート・ロフト
『針と糸で繋ぐ未来への扉』展
-With Needle and Thread, Connecting to the Door of the Future-
時空を超えた人生の旅を構想する屋根裏部屋「初台アート・ロフト」。アート作品である舞台衣裳に光を当て、新たな物語を創造します。2019年にスタートした「初台アート・ロフト」は、「ファンタジー展」「パラード展」「生命の木展」「神話への旅展」「想像力と技-素材と型-展」「時空をこえて展」「奇想空間展」など様々な切り口から舞台衣裳の展示を実施してきました。今回は、『針と糸で繋ぐ未来への扉』と題し、舞台衣裳と空間デザインから広がる世界=宇宙の表現を試みています。
宇宙の「宇」は大地四方、空間の広がりを、「宙」は古往今来、時間の広がりを表します。舞台作品の魅力のひとつは、舞台と客席がそれぞれ自由に空間と時間の広がりを持てることであり、その中で衣裳は重要な役割を果たしています。今回の展示では、オペラ『ローエングリン』(1997年初演/2012年初演)、『魔笛』(1998年初演) 、『ナクソス島のアリアドネ』(2002年初演)、『ホフマン物語』(2003年初演)、『エレクトラ』(2004年初演)、『イドメネオ』(2006年初演)、こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』(2004年初演)から、未来感のある、とりわけ人の手がかかった素材や細工技術に特徴がある衣裳の数々をご覧いただけます。
展示紹介
「初台アート・ロフト」は、新国立劇場のオープンスペースやギャラリーが会場となっています。高い天井から差し込む日光、夜の照明と展示物の影が織りなす神秘的な空間は、建築上の大きな魅力です。この劇場という非日常の空間の中で、本展示の衣裳の彩り豊かなそれぞれの魅力と個性が表現されています。
今回の展示では、ストレッチ生地で縫製された花と蔦による装飾が各コーナーにエッジを効かせております。すべて手で制作された約2,000枚の花びらと約1,500枚の蔦の葉。それら装飾モチーフ、衣裳、小道具、植栽が有機的に融合調和し、一つの芸術的空間を創り出しています。会場であるオープンスペースは自然光が差し込み、その時々に様々な表情が楽しめる建築空間です。
「初台アート・ロフト」展示の魅力は、この建築空間と展示作品が創り出す世界=宇宙と言えます。また、実際の衣裳やオブジェと併せて、今回も約200枚以上の展示作品の写真をパネルにてご紹介いたします。カメラのフィルターを通して表現された世界もお楽しみください。
2024年春 初台アート・ロフト『針と糸で繋ぐ未来への扉』展
■会期:2024年4月1日~2024年9月下旬まで(7月30日更新)
■会場:1階メインエントランスホールおよび、2・3階ギャラリー
■開場時間:8:00~20:00
■ご観覧料:無料
キュレーション:桜井久美(アトリエヒノデ)
インスタレーション :渡邊健斗/青木美穂
写真撮影:田中亜紀
マネキン製作:株式会社七彩
小道具:新国立劇場 技術総括室
制作:新国立劇場 情報センター
お問合せ
新国立劇場 情報センター
〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1 ☎03-5352-5716
初台アート・ロフトは、時空を超えた人生の旅を構想する
屋根裏部屋です。
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