2023年春 初台アート・ロフト
『時空をこえて-Across Time and Space-展』
時空を超えた人生の旅を構想する屋根裏部屋「初台アート・ロフト」。アート作品である舞台衣裳に光を当て、新たな物語を創造します。2019年にスタートした「初台アート・ロフト」ですが、その後、舞台衣裳展として「ファンタジー展」「パラード展」「生命の木展」「神話への旅展」「想像力と技-素材と型-展」を実施してきました。
今回は、『時空をこえて-Across Time and Space-』と題し、時代や場所(空間)をこえた舞台作品がどのように受容され、舞台衣裳に表現されていったのか、という視点から舞台衣裳の魅力に迫ります。今回の展示では、新国立劇場開場25周年記念公演として4月5日より上演されるオペラ『アイーダ』(1998年初演)をはじめ、オペラ『イル・トロヴァトーレ』(2001年初演)、『エレクトラ』(2004年初演)、『マノン』(2001年初演)、バレエ『パゴダの王子』(2011年初演)、『シンデレラ』(1999年初演)、『ラ・バヤデール』(2000年初演)、『ラ・シルフィード』(2000年初演)、演劇『天守物語』(2011年初演)の衣裳を通じて、舞台作品と舞台衣裳が辿った軌跡を間近でご体感いただけます。
前回展示に引き続き本展示テーマに沿ったゲストアーティストの参加作品として、三浦洋子氏、吉原顕乃氏、Mitsuru氏、塚本倫子氏による作品を展示いたします。「初台アート・ロフト」を通じて劇場全体でアートをご体感ください。
展示紹介
「初台アート・ロフト」は、新国立劇場のオープンスペースやギャラリーが会場となっています。高い天井から差し込む日光、夜の照明と展示物の影が織りなす神秘的な空間は、建築上の大きな魅力です。各々の衣裳がどのように誕生し、舞台上でスポットライトを浴びていったのか...。想像力をくすぐるイマジネーション豊かな表現や、美しい装飾品の数々を間近にご覧ください。
今回も、新国立劇場主催公演の衣裳に加え、ゲスト参加アーティストによる作品をご覧いただけます。時空をこえて、舞台衣裳が辿った軌跡をコンセプトに、作り手の様々な思いが込められた作品をご堪能いただけます。
また、衣裳展示に加えて、今回はオペラ『アイーダ』及びバレエ『白鳥の湖』に関連したオブジェを展示しております。そして、前回の展示から引き続き約240枚以上の展示作品の写真を展示パネルにてご紹介いたします。実際の衣裳やオブジェと併せて、カメラのフィルターを通して表現された世界もお楽しみください。また、マネキンに衣裳を着せる場合、「ヘッド」をどう表現するかが重要となります。今回は「ワイヤー・アート」を取り入れているところも大きな見どころのひとつ。衣裳やキャラクターのみならず、空間デザインにも表情をそえるワイヤー・アートの可能性にご注目ください。
展示を彩るのは、生の植物たち。衣裳とともに作品の世界観を演出します。昼と夜の空間の印象の違い、異国情緒あふれる衣裳や心をときめかせる魅力的なオーガンジー、手間暇を惜しまず施された細やかな装飾など、各々の衣裳が紡ぐ物語をお楽しみください。
2023年春 初台アート・ロフト『時空をこえて -Across Time and Space-』展
■会期:開催終了。2023年8月下旬まで
■会場:1階メインエントランスホールおよび、2・3階ギャラリー
■開場時間:8:00~20:00
■ご観覧料:無料
キュレーション:桜井久美
インスタレーション :アトリエヒノデ/渡邊健斗/青木美穂
マネキン製作:株式会社七彩
写真撮影:田中亜紀
映像撮影:森脇 孝
小道具:新国立劇場 技術総括室
制作:新国立劇場 情報センター
お問合せ
新国立劇場 情報センター
〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1 ☎03-5352-5716
初台アート・ロフトは、時空を超えた人生の旅を構想する
屋根裏部屋です。
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