2022年 初台アート・ロフト『想像力と技―素材と型―展』
Imagination and Art ~Materials and Style~
舞台美術や衣裳は、まさに想像力と技の結晶。これまでにあまたもの試行錯誤が積み重ねられ、数々の意匠を凝らしたデザインが誕生してきました。今回は、素材と型という切り口から、「想像力と技」をテーマに優れた技が凝らされた衣裳の数々をご紹介します。
新国立劇場は1997年に開場し、2022年10月に開場25周年を迎えました。今回の舞台衣裳展では、これまでの新国立劇場の歴史の中で生まれた、杮落し公演のオペラ『建・TAKERU』(1997年初演)をはじめ、『マクベス』(2004年初演)や『イドメネオ』(2006年初演)、『ナクソス島のアリアドネ』(2002年初演)などのオペラや、『くるみ割り人形』(1997年初演)や『ドン・キホーテ』(1999年初演)、『アラジン』(2008年初演)といったバレエの衣裳をご紹介しています。一点一点に込められた作り手のイマジネーションや職人技の数々を解説した見どころ紹介とともに、間近でこれらの衣裳をご観覧いただけます。
また、今回は新たな試みとして、牛尾卓巳氏や為重友恵氏などの外部アーティストによる参加作品も展示しております。いずれも本展示のテーマに沿った作品内容となっており、新国立劇場主催公演以外のアートもお楽しみいただける場となっています。
11月1日より、上演日以外にも8:00~20:00の時間帯で本展示をご覧いただけます。ぜひこの機会に、初台アート・ロフトを通じて空間全体でアートを感じ取ってみませんか?
展示紹介
「初台アート・ロフト」は、新国立劇場のオープンスペースやギャラリーが会場となっています。高い天井から差し込む日光、夜の照明と展示物の影が織りなす神秘的な空間は、建築上の大きな魅力です。ひとたびイマジネーション豊かな表現や、職人技の数々を間近に見れば、衣裳の一点一点に込められた思いや数々の試行錯誤の過程が浮かび上がってきます。
今回は新国立劇場主催公演の衣裳に加え、ゲスト参加アーティストによる作品もご覧いただけます。いずれも展示のテーマに沿った、作り手のイマジネーションと目を瞠る技を堪能できる作品となっています。
展示を彩るのは、生の植物たち。衣裳とともに作品の世界観を演出します。昼と夜の空間の印象の違い、多素材の利用と実験から生まれた新素材開発の軌跡や、職人技の刺繍、手描きで染められたマントなど、各々の衣裳が紡ぐ物語をお楽しみください。
展示一覧はこちら→想像力と技―素材と型―展展示概要.pdf
2022年 初台アート・ロフト『想像力と技―素材と型―展』
■会期:ただいま開催中。2023年2月下旬まで
■会場:1階メインエントランスホールおよび、2・3階ギャラリー
■開場時間:8:00~20:00(2022年11月より)
■ご観覧料:無料
キュレーション:桜井久美
インスタレーション :アトリエヒノデ/渡邊健斗/青木美穂
マネキン製作:株式会社七彩
写真撮影:田中亜紀
小道具:技術総括室
制作:新国立劇場 情報センター
お問合せ
新国立劇場 情報センター
〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1 ☎03-5352-5716
初台アート・ロフトは、時空を超えた人生の旅を構想する
屋根裏部屋です。
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