情報センター
【情報センター閲覧室】「さまよえるオランダ人」特設コーナーのご紹介
―『さまよえるオランダ人』特設コーナー―
情報センター閲覧室では、2022年1・2月のオペラ『さまよえるオランダ人』の公演期間中、
『さまよえるオランダ人』特設コーナーにて書籍を展示中です。
『さまよえるオランダ人』の公演情報はこちら
見どころ
2007年2月初演以来、今回で3度の再演を重ねている本プロダクション。
新国立劇場のプログラムには、これまでワーグナーやドイツ文学研究の第一人者はもとより、小説家や精神科医など、さまざまな分野の専門家による多様な視点からの作品解説が掲載されています。
それまで台本と作曲が別々の人により制作されるのが当たり前だった時代に、自ら詩人となり独自の世界観をもってオペラ界に影響を与えたワーグナー。
その出世作『さまよえるオランダ人』の時代背景や、構想のもととなった伝説および小説家ハイネにまつわる話、音楽の構成など、さまざまな研究にもとづく解説がご覧いただけます。
また、海外の歌劇場が来日公演を行った際のプログラムからは、各国の名演奏家たちが演じる『さまよえるオランダ人』の舞台写真がご覧いただけます。
そのほか、イラストとともに作品の世界をお楽しみいただける書籍や、本プロダクションの衣裳デザイナー ひびのこづえ、および舞台美術家 堀尾幸男といった日本の舞台美術界を牽引する2人のトップランナーにまつわる書籍も展示しております。
ぜひお立ち寄りください!
なお、ただいま『さまよえるオランダ人』のオランダ人とゼンタの衣裳を初台アート・ロフト「生命の木展」で展示中です。詳しくはこちら
ご紹介中の書籍より
バイロイトの魔術師ワーグナー
バリー・ミリントン/著 ; 三宅 幸夫/監訳 ; 和泉 香/翻訳
発行:悠書館
発行年:2013
ワーグナー生誕200年を記念して編まれた本書は、イギリスの著名な音楽評論家である著者のワーグナー研究の集大成といえます。『さまよえるオランダ人』の挿絵や舞台写真数点を含む、285点にのぼる図版が収録されています。
ひびのこづえの品品
ひびのこづえ
発行:グラフィック社
発行年:2007
メディアを超えて幅広く活躍するひびのこづえの作品集。水戸芸術館「ひびのこづえの品品 たしひきのあんばい」展を中心に収録。
堀尾幸男『対』 ―Horio Yukio Set―
堀尾 幸男/監修
発行:武蔵野美術大学 美術館・図書館
発行年:2015
個展「堀尾幸男『対』」展の図録。『さまよえるオランダ人』の舞台美術を手掛けるにあたっての思いや、幽霊船をデザインした経緯について語られている。
Der fliegende Holländer. Moderation von Kurt Grobecker - Kurt Schmischkes gezeichnete Parodien
Kurt Schmischke/著・画 ; Kurt Grobecker/著
発行:Busse Seewald
発行年:1996
ドイツのイラストレーターKurt Schmischkeによる『さまよえるオランダ人』のパロディ。船乗り、航海、海運をテーマに生涯イラストを描いた画家が、独自の視点で描いた遊び心のあふれる1冊。
こちらもどうぞ!「二大巨匠 モーツァルト/ワーグナー」コーナー
作曲家モーツァルトとワーグナーにまつわる情報センター所蔵書籍の一部をまとめたコーナー。2人の生涯や芸術性についてさまざまな切り口から語られたこれらの書籍は、彼らの新たな一面を発見させてくれるかもしれません。
開催概要
「さまよえるオランダ人」特設コーナー
開催場所
新国立劇場5階 情報センター 閲覧室
開催期間
さまよえるオランダ人の公演期間中~2022年2月中旬までの開室日(11:00~17:00)
情報センター開室カレンダーを十分お確かめの上、ご来場ください。