バレエ研修所ニュース

韓国「ソウル国際ダンスコンクール 2024」で小寺夏鼓(本科後期1年)がバレエ・ジュニア男子部門で第1位を受賞!


7月中旬、韓国にて「ソウル国際ダンスコンクール2024」が開催され、新国立劇場バレエ研修所からも男子2名が出場し、小寺夏鼓(本科後期1年)がバレエ・ジュニア男子部門で第1位を獲得しました。

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▲小寺夏鼓(こでら・なづみ)


当コンクールは、バレエ、コンテンポラリーダンス、創作民族舞踊、伝統民族舞踊、振付と、多岐にわたるジャンルを網羅する舞踊の総合的なコンクールとして2004年に開始され、これまでの21年間に400人を超える受賞者を輩出、その多くが現在世界各地で活躍しています。


今回、新国立劇場バレエ研修所の修了者・朔 元信(さく・もとのぶ)さん(第19期修了)、研修生の小寺夏鼓(こでら・なづみ)(本科後期1年、第21期生)の2名がコンクール・バレエ部門に挑戦しました。さんは惜しくもセミ・ファイナル通過を逃しましたが二人の挑戦は、小寺の受賞だけでなく多くの得難い経験がありました。また、当研修所にとっても韓国バレエ界との親密な交流を図る貴重な機会となりました。


[ソウル国際ダンスコンクール2024について]

当コンクールのバレエ部門の審査員は、本島美和バレエ研修所所長補佐・主任講師(新国立劇場バレエ団元プリンシパル)を含む7名。審査委員長バレエ・ハーゲン&バレエ・ルツェルン芸術監督のリシャルト・ヴェルロック氏を筆頭に、上海バレエ学校(Shanghai Dance School)校長のウ・ジエ氏、米国ヒューストン・バレエのプリンシパルダンサーのコナー・ウォルシュ氏、ロシア・サンクトペテルブルグのミハイロフスキー劇場等でソリストを務め現在は韓国芸術総合学校で教鞭をとっているヴラジーミル・リュトフ氏、韓国光州市バレエ団元芸術監督のイ・ヨンエ氏、韓国国立バレエ団元芸術監督のチェ・テェジ氏、そして新国立劇場からは本島と、国際色に溢れた充実した布陣で構成された審査員団の審査による、高いレベルで開催されるコンクールとなっています。


[小寺の三賞受賞とヌレエフ賞について]

審査の結果、小寺はバレエ部門ジュニア男性の部で第1位を受賞したほか、特別賞『ヒューストン・バレエ団夏季インテンシヴ・プログラム受講特待生』の1人にも選ばれ、さらには今年新設された『ヌレエフ賞』の第1号受賞者となり、3つの賞を受賞することとなりました。


『ヌレエフ賞』は、ヌレエフ財団が世界の優れたコンクールやバレエ事業に世紀のスターだったルドルフ・ヌレエフの名を冠した賞の授与を認めるもので、ソウル国際舞踊コンクールが国際的にも高く評価されていることを示すものとなっています。


[韓国芸術総合学校バレエアカデミーを訪問して]

セミ・ファイナルとファイナルの合間に、朔、小寺の2名は「バレエ・アステラス2024」招待校でもある韓国芸術総合学校バレエアカデミーを訪問し、クラスレッスンに参加させていただきました。レッスン終了後、同校のキム・ヨンゴル教授の提案による稽古場でのミニ・コンサートが開かれ、コンクール参加者も数多くいる中、二人はヴァリエーションを披露しました。

今回のコンクール参加に当たって同行した小嶋直也バレエ研修所シニアティーチャーに対して、キム教授が「小嶋さんが以前の来韓時に『ドン・キホーテ』第3幕グラン・パ・ド・ドゥを披露されたときのことを鮮明に覚えている」と迎え、両校の関係は一気に深まりました。


韓国芸術総合学校バレエアカデミーは、「バレエ・アステラス2024」において、現在韓国の優れた振付家としても活躍しているキム教授の作品を含め、3作品を披露する予定です。


今後のバレエ研修所出身ダンサーと研修生の益々の活躍にご期待ください。

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▲審査の様子。前列中央青い服が本島美和所長補佐

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▲表彰式後の受賞者ガラでレヴェランスする小寺夏鼓(前列)


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▲コンクールの合間に訪問した韓国芸術総合学校入口にて。

 写真左より、小嶋直也シニアティーチャー、本島美和所長補佐
 朔元信さん、小寺夏鼓さん

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▲韓国芸術総合学校でのレッスン後の記念撮影
 1列目左から5人目から、小寺夏鼓さん、朔元信さん

 2列目左から4人目、永田宜子新国立劇場研修所シニア・アドバイザー、一人おいて本島美和所長補佐

 小嶋直也シニアティーチャー、一人おいてキム・ヨンゴル教授

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▲小寺夏鼓(バレエ部門ジュニア男性の部第1位の証書と)