バレエ&ダンス公演関連ニュース
【連載②】五十嵐愛梨 & セルジオ・マセロ アステラス・ダンサー ON & OFF
連載「アステラス出演ダンサーON&OFF」では、「バレエ・アステラス2023」の出演者たちの多彩な魅力をご紹介していきます。
今回の登場は五十嵐愛梨さんです!
〈ダンサーON〉のコーナーでは五十嵐愛梨さんによる上演作品の見どころや所属バレエ団紹介、〈ダンサーOFF〉のコーナーは、バレエ関連のエピソードはもちろん、趣味、バレエを始めたきっかけや自身の撮影によるオフショットなど、舞台やダンサーを身近に感じていただき、当公演をよりお楽しみいただける内容でお贈りします。
さらに当公演に向けて、ダンサーから皆さまへのメッセージも掲載しています。
どうぞご期待ください!
ダンサーON!
上演作品『Love Fear Loss』の見どころ
音楽と調和し流れるような振付が美しく、大好きな作品
『Love Fear Loss』はブラジル出身のリカルド・アマランテさんの振付で、エディット・ピアフの主に恋愛面での人生の様々な瞬間を表現した3つの美しいデュエットから成るバレエです。
エディット・ピアフは今もなお語り継がれる、生涯愛を歌い続けた国際的に有名なフランスのシャンソン歌手です。初々しい初恋からその後立ちはだかる疑念や恐怖、最愛の人を失った時の悲痛な感情まで、人間関係の喜びと苦悩を描いています。
心に響くようなピアノの素敵な音楽、そしてその音楽と調和し流れるような振付が美しく、私も大好きな作品で、日本の皆様にも楽しんでいただけるかと思い選びました。今回は3つ目の「Lossのパ・ドゥ・ドゥ」のみになりますが楽しんでいただけたら嬉しいです。
<所属バレエ団紹介> アトランタ・バレエの魅力
毎年2~4つの世界初演作品を上演
私が入団した少し前に芸術監督が変わったこともあってか、入団した時は私も含め新しく若いダンサーたちが多く、フレッシュな、ダンサー同士が高め合えるような雰囲気がありました。
そうした中でも、ダンサー同士は、とても仲が良く優しく穏やかな雰囲気があるのがこのカンパニーに特徴だと思います。
2019年に新制作されたサンフランシスコ・バレエの振付家であるYuri Possokohv の『くるみ割り人形』を始めとして世界初演の作品を踊る機会が多く、毎年2〜4つの世界初演作品を上演していて、他ではできない経験をさせて頂いていると感じます。
来シーズンにはココ・シャネルを題材とした大きなプレミアがあるのでとても楽しみです。
ダンサーOFF!
一問一答 スタート!
バレエを始めたきっかけは?
姉が先に習い始めていて、私も習いたいと言って始めたようです。
あなたにとってバレエの最大の魅力は?
奥深く、終わりがないところです。
海外に行こうと思ったきっかけは?
学生の頃からスクールの先輩の姿を見たり、憧れのダンサーが海外のカンパニーにいたりして、自然と海外で踊りたいという気持ちがあったと思います。
海外で活動していて、印象的だった出来事を教えてください。バレエに関係ないことでもOKです。
アメリカはお国柄、エンターテインメントにとても力を入れていて、それに伴う観客のノリの良さも凄くて魅力的だと思いますし、その反応に毎回驚かされます。
趣味は何ですか?
料理やお菓子作り、ちょっとした旅行や新しい場所を散策することです。
日本に帰国した際、感じることを教えてください。
アメリカは何でも雑で適当なところがあるので、日本の細やかな気遣いやサービスにはいつも感動してしまいます。それからアメリカのなんでも大きい文化に慣れていると、帰国した際に日本人の私でも、色々なものが小さい世界に迷い込んだような感覚になります。
とっておきオフショット
五十嵐愛梨さんから皆様へのメッセージ
「バレエ・アステラス2023」を観に来てくださりありがとうございます。
普段日本で踊る機会はなかなかなく、私自身日本の舞台でぜひ踊りたいと強く願っていましたので、今回こうして日本の皆様に観ていただけることはとても光栄です。
大好きな作品を信頼のおけるパートナーと皆様とシェアできることもまたとても嬉しいです。世界各国からのダンサーとコンテンポラリーからクラシックまで様々な見どころたっぷりの舞台だと思いますのでどうぞお楽しみください。
セルジオ・マセロさんから皆様へメッセージ
『Love Fear Loss』の3つ目のパ・ド・ドゥを日本のお客様にお見せできることをとても楽しみにしています。
私は以前から日本の文化が大好きで、日本で踊れることにワクワクしていますが、特に愛梨と踊れることがとても嬉しいです。今までいろいろなバレエ団で多くのダンサーと踊ってきましたが、ステージで踊っている時にホームのような落ち着く気持ちに感じられることはなかなかありません。
このデュエットは感情に満ちており、パートナーシップがとても重要です。彼女の母国日本で彼女と一緒にパフォーマンスすることを心待ちにしています。
群馬県出身。山本禮子バレエ研究所にて学ぶ。2011年埼玉全国舞踊コンクール第1位。14年ハンブルク・バレエ学校に留学。17年アトランタ・バレエに入団。主なレパートリーにPossokhov『ドン・キホーテ』(キトリ)、Possokhov『ドン・キホーテ』(キトリ)、ブルノンヴィル、コボー『ラ・シルフィード』(シルフィード)、『ジゼル』主役、Possokhov『火の鳥』主役、バランシン『セレナーデ』のロシアン・ガール、スカーレット『Vespertine』『Catch』、ナハリン『Minus 16』、キリアン『Return to a strange land』、ロス 『Sum Stravinsky』など。ダンスマガジン(アメリカ)にて、20年「25 to Watch」に選出される。
「バレエ・アステラス 2023」~海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて世界とつなぐ~
会場:新国立劇場・オペラパレス
公演日程:2023年8月5日(土)~6日(日)両日14:00開演
チケット料金(税込)
S席8,800円 A席7,700円 B席6,600円 C席4,950円 D席3,300円 S席セット券16,000円
Z席1,650円
- 新国立劇場HOME
- バレエ&ダンス公演関連ニュース
-
【連載②】五十嵐愛梨 & セルジオ・マセロ アステラス・ダンサー ON & OFF